【クローゼット整理のお悩みを深掘り】着ない服・使わないものの行き先を考える

クローゼット整理のサイクルはどのくらいですか?
お洋服が好きで、毎シーズンたくさんお買い物をされるかたなら、理想はシーズン毎の見直しですね。
「服を買ったら、その枚数だけクローゼットから出す」ことを自分に約束しているかたもいらっしゃるかと思いますが、「折を見てまとめて見直す」派のかたも、気温が大きく変わる5月・9月の1年に2回、いわゆる衣替えのシーズンにやっていただくのがよいと思います。

クローゼット整理は、効率的で使いやすい収納スペースを作るための重要な作業です。しかしながら満足いくクローゼットの状態をを維持できているかたは、意外に多くないようです…。今回は「クローゼット整理のお悩み」を深掘りしてみたいと思います。


(コラム)バッグにも対策が必要なほど日本の夏は暑いのです

亜熱帯になっているのではないかと思うほど夏の暑さが厳しくなっている日本梅雨の時期には湿度も高くバッグの保管にもつらい環境になっています。気になるかたは読んでみてください。↑

  1. 理想のクローゼットをつくるには
  2. 自分のワードローブを把握する
    1. 日本人女性は服を何着持っている?
    2. 日本人女性の服所有数は多い?少ない?
    3. クローゼットの中を見てみよう
    4. 使わないものを持っているのはなぜ?
  3. 着ない服・使わないものの行き先を考える
    1. 情報感度が高い人ほど服を「売る」
    2. 着なくなった服、使わなくなったものをどうするか
      1. 友人や家族などに【譲る】
      2. フリマアプリで【売る】
      3. 店頭買取りで【売る】
      4. WEB(宅配)買取りで【売る】
        1. 店頭買取りとWEB(宅配)買取りに違いはあるのか
      5. その他の行き先
  4. まとめ

理想のクローゼットをつくるには

使いやすい理想のクローゼットをつくるにあたり、いろんなお悩みがあるようです。
どんなお悩みがあるのか、まずはおおまかに見ていきましょう。

・スペースを有効活用したい

限られた収納スペースで、アイテムをどのように配置すれば使いやすくなるか?クローゼットを最大限に活用する方法を知りたい。

・整理整頓の方法がわからない

どのようにアイテムを整理すれば良いのか。グループ分け?季節ごとに分けるべきか、カテゴリーごとにまとめるべきかなど、最適な整理方法を知りたい。

・使わないのに処分できない

クローゼットに詰め込んだまま着ない服やバッグなど、古いアイテムをどうすべきか迷っている。思い出があるため捨てられない、まだ使えると思う反面、着る機会が訪れることはない…。
処分について迷いや葛藤がクローゼット整理の足かせになってしまっている。

・整理した状態を維持できない

見た目重視でクローゼット整理をすると、その状態を維持することが難しいくなります。アイテムを買い足したり、ものの出し入れを繰り返すうちに、整理した状態を維持できなくなってしまう…。

おおまかにこんなところでしょうか?整理の仕方を考えることももちろん大切ですが、今回はこれらのお悩みの根本原因を考えてみたいと思います。
そもそも持っている服の量は適正なのか?収納のスペースに見合っているのか?を考えてみると、少し解消することもあるかもしれません。決して「所持する服を少なくしよう!」ということではありませんよ。好きなものが周りに沢山あるほうが、私は幸せだと思うのです。

自分のワードローブを把握する

というわけで、次項からは自分のワードローブを把握すること、自分にとって適切な量と、使わないものをどうするか、について考えていきたいと思います。

日本人女性は服を何着持っている?

適量を考えるうえで、まずはここから見ていきましょう。
ネットで検索してみると“ミニマリストのすすめ”的な記事が多く、それによると100着以下が管理しやすい理想の数字らしいです。ふむふむ…80着、さらには「21着でおしゃれに着こなす!」なんて強者もいらっしゃるようですが、日本人女性は、平均するとひとり150着くらいをお持ちのようです。
一般的には若年女性のほうが数が多く、また、アパレル関係のお仕事のかた、モノを大切にする昭和世代は、捨てられずに大量所有されるかたの割合が多く、中には500着を超えるお洋服をお持ちのかたも…!とはいえ、これはとても個人差が大きく、ひとり150着と聞いて多いと思われたかたも、少ないと思われたかたもいらっしゃることでしょう。

繰り返しになりますが、今回はミニマリスト推奨でもなく、正直なところ適正な枚数なんて血圧や体脂肪率とは違うので、人それぞれ個人の自由、自己管理できれば何枚でもいいのではないかと思っておりますが、あくまで一般的なお話になりますので、参考までに。

日本人女性の服所有数は多い?少ない?

これには四季があることが大いに関係してくるかもしれません。
防寒着も夏の暑さ仕様の衣類も必要なので数が多くなるのはやむを得ないのでは?と思います。ちなみに、日本と同じように四季のあるフランスでは日本より多く、(フランス人は10着を着まわす。こんな感じのタイトルの本がありましたが、実際は違うようです)寒さも暑さも日本同様の韓国は日本より少ない傾向にあるというデータもありました。
季節もさることながら、ファッションに対する意識の高さや経済的な背景のほうが大きな要因になるように思います。

クローゼットの中を見てみよう

「あなたは服を何着もっていますか?」こんな質問に正しく回答できる人はごくわずかかもしれません。
自分の服の数を概算で答えられますか?アウターは何枚お持ちですか?カーデガンやフーディ、ジャケットは?ボトムスは?そのうちスカート、パンツ、コンビネゾン、それぞれ何点くらいありますか?
トップスはブラウス、ニット、厚手のもの薄手のもの、半袖、長袖、ノースリーブそれぞれ何点お持ちですか?細分化すると少しわかりやすくなったかもしれません。

(参考コラム)500着から84着へ!厳選してわかった洋服の適正量とその理由

※↑こちらは外部リンクです。

参考にした上記のコラムでは、過去にアパレルショップのスタッフをされていたかたが、500枚持っていた服を84着に厳選して気づいたことが書かれています。84着の内訳はだいたいこんな感じです。

・アウター 5枚(コート 2枚・ダウン 3枚)
・薄手のアウター 5枚(カーディガン含む)
・ジャケット 3枚
・ワンピース 2枚
・ボトムス 30枚(パンツ 23枚・スカート 7枚)
・ニット 13枚
・シャツ 9枚
・Tシャツ 17枚(半袖 10枚・長袖 7枚)

アイテムの構成は人それぞれですが、このリストに照らし合わせると、ご自身がどれくらいお持ちかが見当できるかと思います。どうですか?おおよその枚数、思い浮かんだでしょうか。

……でもね、本当は、もっとお持ちかもしれませんよ…?

クローゼット整理のアドバイザーのかたのお話では、ご自身のクローゼットを目の前に見ている状態であれば自分の所持品をおおよそ理解できているのですが、整理セミナーなどのクローゼットから離れた場所でどれくらい持っているかを尋ねた場合、かなり低い数字を見当されるとのことです。

実は、“クローゼットの中には意識すらされていない服が、結構な枚数ある”というのです。
買ったばかりのものや、特にお気に入りだったもは忘れていないのですが、過去に買ったもので着用回数の少なかったものや思い入れの薄いものは、お値段にかかわらず忘れられていることが多いそうです。実際にクローゼットやタンスから出して見ると、セミナー会場で見当した2倍近い枚数になることもあるそうです。

・中身が見えると忘れない

せっかく購入したのに意識から外されてしまっている。それを防ぐためには活用すること。収納時には“見える化する”とよいそうです。常に見えるようにしておけば忘れてしまうこともなくなるかもしれません。
見えるようにするというのは、ハンガーにかけておくこと。
吊るしておくと伸びたり肩のあとがついてしまうようなニットやデリケートな素材のものは除いて全て、出来る限りハンガーにかけておく。引き出しに収納するものも、できるだけ重ねないことが理想ですが、たくさんお持ちの場合には現実的でない部分もあるかと思います。

薄手のトップスとアウターでは厚みが違いますし、使用するハンガーで違いはでますが、日本人女性ひとりあたりの平均所持枚数150着をハンガーにかけるとなると、どのくらいのスペースが必要になるのでしょうか。計算してみましょう。
1着あたりの厚みを5cmとして、150着×5cm=750㎝、つまり150着をハンガーにかけるには7.5mのパイプが必要です。う~ん、長い!(笑)

・クローゼットの中で使ってないものはどのくらい?

それでは、スペースを確保する前に…「そもそも所有する服を使っているのか」を考えてみましょう。ミニマリストクラスの少ない枚数の場合には、当然のことながらそれぞれヘビーローテーションしていることと思います。が、所有数の多い人ほど使っていないものの割合が多くなり、半分以上が過去1年間に使っていない、一説によるとアクティブなアイテムは3割程度とも言われています。

ちなみに、おしゃれすることが大好きな当店スタッフ数名に、どれくらいの数を持っているか聞いたところ60着くらいと回答したスタッフは、ほぼ全てのものをフル活用しているとのこと。しかし、150着くらい持っていると回答したスタッフは半分くらいは使っていないかも?と答えました。

使っていないものを整理したら、それだけでクローゼットはかなり使いやすくなるかも

使わないものを持っているのはなぜ?

実はクローゼットの中に使っていないものもたくさんある状況。それはなぜなのでしょう?
使わないのに、クローゼットの中に片づけたままになっている理由と解決策を考えてみましょう。

・思い出がある、服自体に意味がある

着ない服でも、特別な思い出や感情的な意味があることもあります。
例えば、大切なイベントや特別な日に着た服、亡くなった人からもらった服など。この思いの大きさは人それぞれ、比べることも、揃えることもできません。

クローゼット整理するたびに、「使わないけどこれだけは捨てられない」と、また元の様にしまう。その気持ちは、大切にしていいと思います。ただし、その量が増えているなら優先順位をつけることも必要です。
プライオリティから外れたものは写真に撮って思い出を残す、またリメイクしてほかのものに作り替える、など。「思い出の服 リメイク」「捨てられない リメイク」などと検索すると、縫いぐるみサイズでコンパクトに作り替えてくれたり、バッグやポーチなどに作り替える、何枚かの思い出の服をパッチワークにするなどのアイディアがたくさんありますので、参考にしてみてもいいかもしれませんね。

・着るかもしれない可能性を捨てられない

今は着ない服でも、将来的に着る機会があるかもしれないという期待や予測があったりします。
例えば、流行がまた巡ってくるかもしれない、今はサイズが合わず着られないけれど体型が変わって再び着るかもしれない、といった思いですね。

そうですね。今後、着る日が来るかもしれません。ファッション業界の定説では、流行は20年周期で繰り返すと言いますし、体型の変化も未来はわかりません。
スペースに余裕があるようでしたら残しておくことも叶います。汗や汚れをきちんと落として保管すること、合成皮革やストレッチ素材、ゴムを使っているものなど劣化の早いものは短い期間で様子をみること、など気をつけることは沢山ありますので、こまめに状態を確認しつつ保管してください。
ただし20年後、まったく同じように同じアイテムを着られることは、ほとんどないと言って差し支えないでしょう…。特に、新しいものを買い足す頻度がおおいかたは、1年使わなかったら手放すことも考えていいかもしれません。

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・理想と現実のギャップを受け入れられない

自分の理想のスタイルやイメージと、現実の自分の服装やスタイルとのギャップがある場合があります。理想とするイメージの服をつい買ってしまうが、実際に着る勇気はない。時々眺めるだけの服や靴があったりしませんか?ひとつ前の「着るかもしれない可能性を捨てられない」と重なりますが、いつかそれを着る自分になるかもしれません。

着たいけど似合わない…好きだけど痛いって言われそう…そんな気持ちもわかります。しかし、着ることを躊躇われるものは、自分で着るのは諦めて似合うかたに着てもらうことにして、今のあなたに似合うものを楽しんだほうがいいかもしれません。

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・損失回避を考えてしまう

着ない服でも、購入時に高かった、苦労して手に入れた、など、かかったお金や時間が無駄にになってしまうと感じて、処分せずにとっておいてしまうこともあります。

よ~く、わかります。でもそれを見るたびにネガティブな気持ちが再燃してきますよ…。目の前から無くし忘れてしまうほうが精神的にいいと、私は自分に言い聞かせております。
実際に、購入した当時と同じ価値であり続けるものは(こと洋服に関しては)ほとんど存在しません。

様々な思いによりクローゼットに残り続けるものたちを前に、私も自らによく言い聞かせることなのですが、「あってもいい」ものは「なくてもいい」コレ、結構な真理だと思うのです。
でも、何かしら理由があってクローゼットの中にそのままにしてあるものは、無理に処分することはおすすめしません。自分の気持ちにも無理を強いるのはよくないですからね。時間が解決するなら、その気持ちになるまで待ちましょう。
そんな時は、使うものと一は緒にせずに、「気持ちの整理エリア」にわけておいて、半年後、1年後など期間を決めて様子を見るよういしてはいかがでしょうか。

着ない服・使わないものの行き先を考える

楽天インサイトの「ファッションに関する調査」によると、着なくなった服をどうするかの調査結果には「捨てる」「取っておく」「売る(リサイクルショップ・フリマアプリ・フリーマーケットなど複数項目あり)」「譲る」「リメイク」という選択肢があります。

引用:楽天インサイト

全体では「捨てる」と回答した割合が65.3% 続いて「取っておく」が32.1%、複数回答なので合計100%を超えますが、「リサイクルショップ・古着屋に売る」が19.7%「誰かに譲る・あげる」が19.4%…と続きます。
「売る」という選択肢の中でも、「リサイクルショップ・古着屋に売る(19.7%)」、「中古通販サイトに売る(買取してもらう)(5.2%)」これは業者に買取してもらう、という点で同義であり、重複している項目かと思います。また、「フリーマーケット/オークション(インターネットサイト/アプリ)で売る(12.4%)」と「フリーマーケット(対面型)で売る(4.3%)」については自らが販売行為を行うという点では同義です。つまり、全体の割合を整理すると以下のようになります。

1位 捨てる    65.3%
2位 取っておく  32.1%
3位 買取店にだす 24.9%
4位 人にあげる  19.4%
5位 自分で売る  16.7%
6位 リメイクする  3.6%

もっとおおまかにいうと、捨てたり人にあげたりしてクローゼットから無くすかたが割合的に一番多く、続いては、売って換金するかた、そして無くさずに取っておく、リメイクなどで形をかえるかたという結果です。全体の結果を受けて、次にイノベーター理論を併せて見ながら掘り下げていきます。

※イノベーター理論とは
消費者の行動や価値観をもとに5つの層に分類し、新しい商品やサービスが市場に普及していく過程を分析したマーケティング理論。1962年、米スタンフォード大学のエヴェリット・ロジャース教授が提唱。
・オピニオンリーダー・・・集団のなかで影響力の強い、ここではインフルエンサーなどを指す
・ブリッジピープル・・・インフルエンサーなどから影響を受け、商品やサービスを広める橋渡し的な存在
・フォロワー・・・周りに浸透ていることを確認してから商品購入やサービスを検討する「後期追随者」

カテゴリ分類

情報感度が高い人ほど服を「売る」

イノベーター理論によるカテゴリー別で見ると、時代の先端をいくイノベーター層では「インターネット・フリマアプリで売る」(28.8%)、「中古通販サイトに売る(買取してもらう)」(15.4%)、「フリーマーケット(対面型)で売る」(19.2%)と回答しています。
次いで、流行にも敏感なオピニオンリーダーであるアーリーアダプター層では「リサイクルショップ・古着屋に売る」(29.1%)、「誰かに譲る、あげる」(26.9%)、「インターネット・フリマアプリで売る」(22.3%)という結果です。

この調査データによると、情報に対する感度が高い人ほど、着なくなった服を売ったり、譲ったりしていることがわかります。なぜでしょう?
それは、情報感度の高い人たちの所有する「使わなくなったものや着なくなった服」が「売る」ことに適しているから、というのも理由のひとつです。
「売る」ためには、欲しいと思ってくれるかたとのマッチングが必須です。需要が高ければ必然的に売りやすくなるわけですが、逆に、欲しいと思うかたがいなければ、どんなに高かったものでも「売る」ことは難しいのです。
分類でいうと、ご自身はどの層になりそうですか?参考程度に考えてみてくださいね。

着なくなった服、使わなくなったものをどうするか

さて、次は着ない服をどうするのがよいかを具体的にどんなメリット・デメリットがあるのかみていきましょう。例えば、よろこんで貰ってくれる親しい人が周りにいるなら、譲るという選択は有効です。

友人や家族などに【譲る】

金銭にはなりませんが、人に喜んでもらえるなら嬉しいことです。
直接、相手の喜ぶ姿を見ることができますし、自分が(好きで買い求めたけれど)似合わなかったものが、似合う人のもとへ行ったなら、諦めもつきやすいかもしれません。その時にはどうか、気持ちよく「貰ってもらえて有難い」くらいの感覚で差し上げましょう。よもや「絶対に大切に使って欲しい」「感謝してもらいたい」なんて思ってはいけません!

・あげたのに使っているのを見たことがない…いらないなら別の人にあげればよかった
・貰ったものを、やっぱり返してと言われた
・毎回高額なものをあげているのに、1度もお礼を持ってくることがない
・いらないから、というのでもらったのに、恩着せがましく会うたびに話題にする

…こんなお話しを聞くことも、時折あります。ものを譲る・あげる時は相手との関係をギクシャクさせてしまうことのないよう、ネガティブな感情は捨てましょう。

↓の様に表にまとめてみましたが、【譲る】は金銭的なことを除き、の唯一のデメリットをあげるとすれば、その後の人間関係にトラブルが起こる可能性がある、ということでしょうか。他は良いことばかりかと思います。
しかし、たくさんある場合や適当な人がいない、不要な気を使いたくないというときは【売る】とう選択肢もあります。方法もいくつかありますので、順にみていきましょう。

フリマアプリで【売る】

匿名で取り引きができるようになってから、飛躍的に一般化されたフリマアプリ。このフリマアプリを使って【売る】方法があります。
スマホで写真を撮って簡単に出品、欲しい誰かに自ら売ることができます。売れた金額から、フリマ運営会社への販売手数料と送料を差し引いた代金を受け取ることができます。売る値段も自分で決められるので、思った通りの金額で売れれば、換金後の金額は一番高くなるでしょう。ちなみに、代金を受け取れるのは買い手が受け取った後なので、数日~1週間後くらいです。
ひとつひとつ出品し、梱包して発送するのに手間がかかりますし、買い手とのトラブルを避けるため気を遣うことも多いので手間賃込みという感じではありますが。
手間がかかるので忙しいかたには不向き、また、オフシーズンのものは売れにくいので、一気にクローゼットを片付けることは難しいかもしれません。
オークションを使うにしてもほぼ同様なので、ここでは割愛しますね。

(コラム)買い取り店がアドバイス。使ってみましょう。フリマアプリ

店頭買取りで【売る】

リサイクルショップ・古着屋などの店頭買取りを利用して【売る】方法があります。
お休みの日に、売りたいものをまとめてお店に持って行き、買取り査定後に提示された金額に納得すると買取り成立、代金をその場で受け取ることができます。
お店は買い取ったものを、その後商品として販売して利益を得るわけですから、買取り査定の金額は当然それを加味した金額となります。そのため、受け取る金額はフリマアプリで売るよりは少なくなりますが、即日現金化できます。
ただし、売りたいものをお店へ持って行く必要があるので、量が多かったり店舗まで遠かったりするとちょっと大変ですよね。お店までの交通費は実費負担、それから、持ち込み点数やお店の混雑状況によって変わってきますが、その時々で30分~数時間程度、査定の待ち時間がかるので、その時間は行動が制限されてしまいます。でも、査定の待ち時間に店舗内を眺めていれば、2年前に欲しかったあの服が見つかる!?かもしれませんよ。さいごに、査定結果をみて「売らない」という選択をした場合は、また家まで持ち帰らなければいけません。

WEB(宅配)買取りで【売る】

リサイクルショップ・古着屋などの宅配買取りを利用して【売る】方法があります。
店頭買取りと違い、お店に出向くことなく、売りたいものをまとめて宅配で送ります。店頭買取りと同様に買取り査定後に提示された金額に納得すると買取り成立、代金は銀行振込で受け取ることができます。お店によって違いはありますが、即日~2営業日以内くらいに振り込まれます。
基本的には店頭買取りと同じなので、受け取る金額はフリマアプリで売るよりは少なくなりますが、圧倒的に手間がかからないうえ、実費負担は0円
都合のよい時に売りたいもの箱に詰めて、配送業者に集荷してもらうだけ、点数が多くても問題なし。お店からはメールや電話、専用アプリなどで査定結果の連絡がくるので、査定の間の拘束時間もありません。非対面なので、連絡がきてもすぐに返答できないときは、夜間など手の空いた時でOKです。
時間を有効に使うことができる、たくさんの量をまとめて売ることができるので、一気にクローゼットを片付けたいかた、忙しいかたにもおすすめです。もし、「売らない」という選択をした場合でも宅配で送られてきますので、持って帰る手間も重さもありません。

ちなみに、買取りを行っているお店には、それぞれ得意なジャンルがありますので、取扱いのブランドやアイテムをリサーチしてお店を選ぶのがよいでしょう。
実際、新作や限定品・人気商品などは、お店によってお買取り金額に差が出てくるところです。その価値を理解してくれるバイヤーさんがいるお店に巡り会えるといいですね。宅配買取りの場合、近くにお店がなくても、全国どこからでも自分に合ったお店を探すことができます。

店頭買取りとWEB(宅配)買取りに違いはあるのか

ところで、「直接持ち込む店頭買取りと宅配で送る宅配買取りでは、査定金額に差があるのではないか」「宅配買取りでは正しい評価をしてもらえないのではないか」といったご意見を耳にすることがありますが、ほとんどのお店では、店頭買取りと宅配買取りの査定金額に違いはなく、同様の買取りサービスです。どうぞ安心してご利用ください。お店のかたとお話ししながら査定してほしい、どうしてもお顔を合わせてでないと不安、というかたは店頭買取りがあっていると思いますので少しずつの量をマメに持って行かれるのがよいかもしれませんね。

※買取り店により、査定にかかる日数やキャンセルの際の送料、代金の支払い日などに違いがあります。各店の店舗やWEBサイトにてご確認のうえご利用ください。

その他の行き先

【譲る】【売る】のほか捨てる以外にも、メーカーの引き取りサービスを利用する方法もあります。
・好みが合わず、もらってくれる人がいないもの
・フリマアプリに出品しても、需要がないのか、なかなか売れないもの
・ダメージがあったり年数が経過していたり、お店で買取りしてもらえなかったもの
捨てたくはないのだけれど、行き先のないものもあるかと思います。
昨今はリユース、リサイクルの意識が一般にも定着してきているなか、アパレルメーカーでは持続可能な社会をつくる責任意識も高まっており、不要になった衣類の回収やリサイクルを行っている企業も増えました。
焼却されることなくまた何かの形で使われる、例えば、糸に形を変えてまた別の製品、誰かの必要なものへ。不要になったものが何かの役にたつなら素晴らしいことです。行き先のみつからないものは、捨てずに持ち込んでみてはいかがでしょう。
こういった取り組みに、ファストファッションメーカーは特に熱心で、H&M(H&M Hennes & Mauritz)、ZARA(Inditex)、日本メーカーではGLOBAL WORK(アダストリア)は自社の製品でなくても、あらゆる衣類を引き取ってくれます。UNIQLOとGU(FAST RETAILING)、無印良品(良品計画)は自社製品のみを引き取っています。参考までに、取り組みの一部を紹介します。

H&M古着回収プログラム/Let’s close the loop | リペア&リサイクル | H&M (hm.com)
2013年から導入されており、世界中の店舗に回収ボックスが設置されています。ブランドや状態を問わず不要な衣類や布地を店舗に持ち込むことができ、次回のお買い物に使えるデジタルクーポンがもらえます。まだ着用できる衣類は古着として世界で販売。着用できなくなった衣類はリメイクや清掃用品などに作り変えられ再利用されます。​その他はすべて織物繊維に細断され、断熱材の製造などに使用されるとのことです。

無印良品のReMUJI/ReMUJI | MUJI 無印良品
こちら2010年から取り組みをスタートしています。無印良品の製品に限られますが、下着をのぞく衣料品全般と、タオルやシーツ・カバー類も引き取ってくれます。服として再利用ができないものは商品の原料として再生します。まだ使える服は染め直しをして古着として再販売したり、服と服をつなぎ合わせたリメイク商品として販売されるそうです。

まとめ

クローゼットを整理するには先ず、自分の持っているものを把握できているかどうか、を見直してみることが大切です。おしゃれさと所有する服の数は比例するわけでもなく、活用されているかどうかが重要です。
・所有しているものが必要な物か?これから活用するものかどうかを考える
・収納スペースに見合う量であるかを確認する
・使わないものの行き先を決める
・「あってもいい」ものは「なくてもいい」
使わないものの行き先をどうするか?がもしかしたら一番のカギであり、葛藤になるのかもしれませんね。

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