簡単・コンパクトな洋服のたたみ方 基本と裏ワザ

まだ肌寒い日も多いですが、三寒四温で春へ向かう季節ですね。
きれいな色や華やかな柄の出番が多くなって心も弾みますが、ちょっと面倒な衣替えも待っています。
洋服は大好きでたくさん持っているけれど、だからこそ「たたんだり収納したりが大変!」というお悩み、ありますよね。
ハンガーに掛けられるものや掛けた方が良いものもありますが、ニットなどはかけると伸びてしまいますし、ハンギングするスペースも限られるもの。
季節の変わり目だけでなく、旅行時や日々のお洗濯のあとにも、服を「たたむ」作業はどうしても必要です。そこで今回は、なるべく簡単・コンパクトに服をたたむ方法について取り上げます。
基本のたたみ方から裏ワザまで一挙にご紹介しますので、参考にしてみてください。

Contents___________________________
1.基本のたたみ方
1)Tシャツ・カットソー・インナー
2)長袖・パーカー・ニット
3)パンツ・デニム
4)スカート
5)下着
6)靴下・ストッキング

2.裏ワザ&便利グッズでのたたみ方
1)裏ワザ:Tシャツを3秒でたたむ
2)便利グッズ:100円ショップにもある『TATEMU』を使う
3)裏ワザ:厚手ニットをハンガーにかける
4)裏ワザ:デニムを巻いて棒状にたたむ
5)便利グッズ:ブラ類をほぼたたまずに吊り下げる
___________________________________

1.基本のたたみ方


まずは「基本のたたみ方」についてアイテム別にご紹介します。
ポイントは「長方形」と「フラット」です。

1)Tシャツ・カットソー・インナー


まずは、Tシャツやカットソー・インナーなど、薄手トップスのたたみ方からご紹介します。
コツは、たんすの引き出し・衣類用ケースなど、収納場所をあらかじめ決めておき、その幅や高さに合わせてたたむこと。
収納場所にぴったり収まる見本をひとつ作っておいて、以降はそれを基準にたたんでいくとスムーズです。

【完成形】下のカタチを目指してたたみます。

手順1)Tシャツなどを裏向きで平らに広げて置き、サイドの縫製部分をなるべくきちんと合わせます。手のひらで少ししわを伸ばすようにしましょう。
手順2)サイドが長い「長方形」をイメージしながら、収納場所の「横幅」に合わせて、袖・脇を内側に折ります。


手順3)収納場所の「高さ」に合わせて、「裾を1回」折ります。
手順4)残りの部分を襟元から裾に向かって、裾部分と同じくらいの幅で数回折ります。


手順5)裾を開いて袋状にし、重なった折り返し部分を入れ込んで整えれば完成です。

この方法なら、柔らかな薄手Tシャツもテロテロインナーもしっかり留まって崩れません。
コンパクトにまとまるので、高さのない引き出しやケース内でも縦置きで並べやすく、どんな色柄のものがあるかもパッと分かります。
バックプリントタイプは、裏向きからではなく表向きからたたむと、柄が分かりやすくなりますよ。

2)長袖・パーカー・ニット


長袖のシャツ・パーカー・ニットなどのたたみ方も、ベースはTシャツ類のたたみ方と同じです。

広げて平らに置き、「収納幅」に合わせた「縦長の長方形」をイメージしながら、袖や脇、フードといった飛び出た部分を内側に折りたたんでいきます。
カーディガンやジップアップパーカーはボタンを留め、ジッパーを上げておいてからたたみ始めましょう。


ポイントは、長さがある袖や厚みのあるフード部分をなるべく重ねず、「全体の厚みが均一」になるように折りたたむことです。
パーカーの場合はまずフード部分を内側に折り、そのフードに沿うように、両袖部分を折ると、重なりが出にくくなります。

全体が「フラットな厚み」の長方形になったら、あとは裾の方から2~3回折り返せば完成です。

Tシャツ類同様、バックプリントなら表向きの状態からたたみ始めると、柄が分かりやすくなります。
ボタンやジッパーが前面についたタイプも、表向きからたたむと、凸凹や引っかかりが気になりにくくなりますよ。

3)パンツ・デニム


フレアやセンタープレス、柔らか素材・デニムなど、いろいろな種類があるパンツですが、どのタイプもたたむときのカギはやはり「長方形」と「フラットな厚み」です。

手順0)たたむ前に、ウエストのボタンやホックは外し、ジッパーも開けておきます。
手順1)前身頃を上にして平置きにし、手のひらでしわを伸ばすようにしましょう。
手順2)股上を軸にして両脚が重なるように縦に折り、股の部分を引っ張り出して整えます。
手順3)三角に出っ張った股部分を内側に折り、全体を収納幅に合わせた細長い「長方形」にします。
手順4)厚みのあるウエスト部分を避けて、ウエスト下あたりに裾がくるように半分にたたみます。
手順5)さらに2~3回均等に折りたたんで完成です。

センタープレスパンツの場合、手順1)のあと両足のセンター線部分をつまみ合わせて持ち上げ、両端を引っ張って整えるかたちで縦折にします。
ウエストの金具部分は、なるべく平らになるよう、内側にしまい込みましょう。
この場合、股ではなく腰のあたりが出っ張るので、その部分を内側に折って長方形を作り、あとは上記と同じ手順でウエストの厚みを避けた半分折りへと進めば、中心線が消えにくいたたみ方ができます。

ワイドパンツやフレアパンツは、縦半分にしたときにイメージする「長方形」を基準に、そこからはみ出るサイドや裾の広がりを内側に折り込めば、あとの手順は同じです。

柔らか・テロテロ素材には、Tシャツ類のたたみ方を取り入れるのがおすすめ。
縦長の長方形を作ったあと、収納場所の高さなどに合わせて裾を一回折っておき、その折幅と同程度の幅でウエストからパタンパタンと折り返していったものを、開いた裾部分に入れ込みましょう。
薄く厚みが出ないものならこの方法が使え、しっかりまとまってくずれません。

4)スカート


しわが気になるスカートは、できればたたまずにクリップハンガーなどでそのままの形をキープしながら保管したいところ。
難しい場合は、なるべくしわのつきにくい素材を選んでたたみましょう。

たたみ方のベースは、パンツと同様です。
まず、ホックなどは外し、ジッパーも下げて平置きにします。


タイト・フレアにかかわらず、縦半分に折る、またはそのままの状態から、長方形をイメージしてはみ出る部分を内側に折り込みます。


ウエストがかさみそうな場合はその厚みを避けて半分に折り、さらに2~3回折りたためば完成です。

なお、ワンピースについても、トップスとスカートの基本のたたみ方を組み合わせることでうまくたたむことができます。
スカート同様しわになりにくい素材を選び、「長方形」と「フラットな厚み」を意識しながらたたむのがポイントです。

5)下着


引用:https://www.rakuten.co.jp/
下着、とくにブラジャーやカップ付キャミソールなどは、たたむと型崩れしやすく、うまくまとめるのは難しいですよね。ブラジャーで最もおすすめなのは、ホックをとめて肩紐をカップ内にしまうだけで、あとはそのまま収納スペースに並べる方法。
カップ付キャミも同様に、肩紐をカップにしまい、キャミソールの下部分だけたたむのがおすすめです。ただ、上記の方法だとかなり広めの収納スペースが必要に。
それは困るという場合は、ブラジャーもカップ付キャミも、上記の状態にした後で内側に向けて半分に折り、なるべくカップのふんわり感をつぶさないように収納してみてください。
更にコンパクトにしたいときは、片方のカップのふくらみを押して、もう片方のカップに沿わせましょう。

なお、カップ付キャミを最もコンパクトかつ崩れにくくするには、Tシャツ類のたたみ方の応用が便利です。裏向きに広げた状態から縦半分に折り、上のカップを下のカップに押し沿わせて、できた窪みに肩紐をしまい込みます。
そこからまずは裾を、カップと同程度の幅に1度折りましょう。
続いてカップのほうから数回折りたたみ、裾部分を袋状に開いて入れ込めば完成です。

そして、このTシャツ類のたたみ方の応用はショーツにも使えます。
両端を内側に折りたたんで長方形にしたあと、ウエスト側から1/3程度のところで折り、残った部分を広げたウエストゴム部分に折り込めば、四角くコンパクトにまとまります。

6)靴下・ストッキング


2足で1組となる靴下は、組み合わせがはぐれないようにたたむのがポイントです。

くるぶし丈の短い靴下については、2足とも穴がある方を上にして同じ向きで重ね、片方のかかと部分にもう片方のかかと部分を入れ込みます。
そのあと重なったつま先部分を、かかとのポケットに折り込めば、それで出来上がりです。

ハイソックスなど長めの靴下は、前段階として、かかと部分のでっぱりをならして平らにしておくのがポイント。
1足ずつかかと全体が上にくるように平置きしてから、かかと部分をひっぱって平らにし、上下どちらかにパタンと倒します。
手のひらで少し押し付けつつ、しわをのばすようにして、全体をできるだけフラットにしてから2足を同じ向きで重ねましょう。
あとはこの記事ではおなじみの方法の出番。
ゴム側を収納の高さに合わせた幅で1回折っておき、そこに向かってかかと側から同じ幅で数回折りたたんで、最後の部分を袋状にしたゴム部分に入れ込んだら完成です。

ストッキングは、もともと1組になっている、ハイソックスの延長だと考えてたためばOK。
しわしわになっている場合はできるだけ伸ばして縦半分にしたら、あとはハイソックスと同じ、おなじみの方法をとりましょう。
ウエストゴム部分を1回折ってから、残りの部分を折りたたんでいき、ゴム部分に入れ込んで留めれば出来上がりです。

2.裏ワザ&便利グッズでのたたみ方


各アイテムの基本のたたみ方についてひととおり解説しましたが、次は一瞬でたためたりきれいに揃えてたためたりする裏技&便利グッズをご紹介。
基本のたたみ方は若干面倒…という方も、これは!と思える簡単なたたみ方が新たに見つかるかも。ぜひチェックしてみてください。

1)裏ワザ:Tシャツを3秒でたたむ


「伊東家の食卓」という、ライフハックや便利技を取り上げるTV番組で数十年前に紹介され、知っている人の間では重宝され続けているTシャツのたたみ方です。
多少てこずっても、コツを押さえて数回試せばあとは簡単。本当に数秒でTシャツがきれいにたためます。

手順1)自分から見てTシャツの襟側が右、裾側が左にくるように、前身頃を上にして広げて置きます。
手順2)上図①のように、Tシャツの縦を4等分、横を2等分にしたときに、正面から見て最も左にくるクロスポイントを左手でつまみます。
手順3)同時に、手順2)のポイントの延長線上にある襟元のポイントを右手でつまみます。
手順4)上図③のように、Tシャツをつまんだまま、右手を持ち上げて固定した左腕の上をクロスさせ、裾部分の延長線上のポイントを追加でつまみます。
手順5)Tシャツをつまんだままクロスした腕を戻し、上へ持ち上げます。
手順6)つまんだ両端を少しひっぱりつつ何度かパンパンと振って、図④の状態に整えます。
手順7)後ろ側を上にして置き、余っている袖部分の頂点めがけて逆サイドを内側に1回折れば、完成です。

最初につまむ位置が重要なので、きれいに仕上がらない場合はつまむポイントを調整してみましょう。
この方法でうまくたためるようになれば、大量の洗濯物もかなりスムーズに片付くはず。
お子さんと競争するなど、楽しみながらたたむのもいいですね。

2)便利グッズ:100円ショップにもある『TATEMU』を使う


引用:http://bandohshiki.co.jp/
Tシャツに関して、今度は「TATEMU(たてむ)」という便利グッズをご紹介。
ハンズやLOFT・Amazonの他、百円ショップのDAISOでも取り扱っている商品です。


引用:http://bandohshiki.co.jp/
TATEMUを使うと、上の画像のようにTシャツと一緒にたたんでいくだけで、手持ちのすべてをきれいに同じ形で折りたためます。
そのままの状態で、デッドスペースにもコンパクトに収納可能。
TATEMUを開くことなく、Tシャツだけするっと引っ張り出せます。
縦置きも横置きもスマートに決まり、横積みの中段から引き出しても全体は崩れません。
Tシャツの色柄が良い感じのアクセントとなり、棚などに並べるだけでコレクションのようにオシャレな収納が叶います。

3)裏ワザ:厚手ニットをハンガーにかける


冒頭で、ハンガーに掛けると伸びる、と書いたニット。
ですが、掛け方を工夫すれば、上の画像のようにニットの伸びを抑えてハンガーに掛けられます。


やり方は簡単で、縦半分に折ったニットの脇部分に、ひっかけ部分が飛び出るようにハンガーを置き、裾側→袖の順にハンガーに沿って折りたためばOKです。

とくに厚手のニットは、普通にたたむとうまくまとまらず、かさばってケースなどへの収納もしにくいですよね。
そんなとき、この方法でハンガーにかけて吊るせば、たたむより楽にすっきり収納でき、ニットが伸びることもありません。
ハンギングに余裕があれば、ぜひ試してほしい裏ワザです。

4)裏ワザ:デニムを巻いて棒状にたたむ


次は、デニムをはじめとしたパンツに使える裏ワザです。
折る・巻く・被せるの簡単ステップで、崩れにくい棒状にまとまります。


まず、ボタンやチャックは開けた状態でパンツを平置きし、縦半分に折りましょう。
前身頃と後ろ身頃はどちらが表でも構いません。
上に重なっている片脚部分だけ、上図左のように、全丈の半分くらいのところで90度に折ります。
続いてウエスト側から、折り重なっている部分もそのまま巻き込みつつ、まっすぐ裾までくるくる巻いていきます。
巻き終わったら、飛び出ている脚部分の裾を上図右のようにひっくり返し、巻きの本体に被せて完了です。

被せる脚部分の太さに余裕があれば、サロペットやサスペンダー付きのものも、付属部分を一緒に巻き込むことで、同じような棒状にまとめることができます。

崩れ知らずの棒状で、上から見ると色柄も分かりやすいので、カゴや大きめの袋にポンポン放り込むだけの収納もOK。
出し入れもストレスなくでき、無造作なおしゃれ感まで演出できます。

5)便利グッズ:ブラ類をほぼたたまずに吊り下げる


引用:https://www.rakuten.co.jp/
型崩れを防ぐにはほぼたたまない方が良いけれど、そうすると収納スペースがかなり必要になってしまうブラジャー類。
そんなときに便利なのが、ウォールポケットタイプの吊り下げ収納です。
ホックを留めて肩紐をカップにしまうだけで、あとはそのままポケットに入れればOK。
ブラジャーを型崩れの心配なく簡単に収納できます。
表・裏ともにポケットが付いたタイプも多く、たくさん収納してもほとんど幅をとりません。
カップ付きキャミソールもカップ以外の部分だけたためば同様の収納が可能。
ブラとショーツを並べて入れられるタイプなら、上下セットも分かりやすくキープできます。

【まとめ】

服をたたむのは地味に大変ですが、基本を知って裏ワザを活用すれば、きっと今より簡単に、便利な収納につながるたたみ方ができるはず。
今回ご紹介した内容を参考に、いろいろ試してアイテムごとのベストなたたみ方を見つけてください。

これは必須!服好きがすすめるケア用品

もう迷わない!簡単な洗濯表示の覚え方

関連記事

PAGE TOP