時代とともに、多様化するフォーマルシーンですが、どんな席においても大切なのは、
その場にふさわしい品格のある装いということに変わりはありません。
それぞれのルールとマナーを踏まえながら、
ご自分なりの装いでお気持ちを表現されるのがよいでしょう。
ドレスコードとは
ドレスコードとは、その場にふさわしい服装のルールややマナーで、レストラン、パーティーなどの
格式に合わせた正装や、場所、時間帯によって求められる身だしなみことです。
日本でのドレスコードと言えば、冠婚葬祭が広く認識されるところだと思いますが、
特に喪の席などには持ち物にも細かいルールがあるのが日本文化の特徴ですね。
勘違いやマナー違反は、ご自身が恥ずかしいばかりではなく、
周りの方を不快にさせてしまう場合もあります。
きちんとツボを押さえて、スマートな対応ができるよう心がけたいものです。
・日本の洋装化のはじまりは?
日本の洋装化は、明治5年の皇室礼にてそれまで使用されていた装束類を
新たに洋風の大礼服へと定めたことから進んでいったと言われています。
※大礼服:明治時代、宮中の盛儀や饗宴(きょうえん)に列席する人たちが着用する最高の礼装のこと。
次に、日本における一般的なドレスコードの種類を見ていきましょう。
ドレスコードの種類~フォーマル~
・フォーマル(正装・正礼装)
最も格式の高いドレスコードです。
結婚式などで主賓として参加する新郎新婦の両親や仲人、新郎新婦など。
また、格調高い式典へ出席するときなどに必要になります。
昼の服装は、アフタヌーンドレス。
肌の露出が少ないことが基本で、襟元の開きが少なく、長袖または七部袖以上あるもの。
スカート丈は膝丈以上の長めのドレスです。
アクセサリーもそれほど光沢のないものがふさわしいとされ、
バッグはサテンやグロラン素材の小ぶりな布製のもの、またパンプスも布製がよいでしょう。
夜の服装は、イブニングドレス。
袖がなく、襟元や背中が大きく開いている、くるぶし丈以上のロングドレスのことです。
夜は、ドレスの素材やアクセサリー、バッグまで、華やかな光沢のある素材がオススメです。
※ドレスコードによる昼・夜の区切りは17時頃とされるのが一般的です。
・セミフォーマル(準礼装)
結婚式や披露宴などにお呼ばれされたゲストの服装として
一般的なドレスコードです。
ホテルでの結婚式など、細かな指定のない場合にはこのスタイルがよいでしょう。
昼の服装は、セミアフタヌーンドレス、ワンピーススーツやスカートスーツ。
スカートの場合、膝下やミモレ丈のもの。フォーマルと異なり、
足がすっぽり隠れるようなロング丈のスカートは適しません。
素材はフォーマル同様、光沢のない素材、落ち着いた色合いで露出を控えるのがおすすめです。
夜の服装は、カクテルドレス、ワンピーススーツやスカートスーツ。
イブニングドレスを簡略化したもの。
アフタヌーンドレスとイブニングドレスの中間に当たるドレスで、
イブニングドレスに近い華やかなイメージではありますが、少しくだけた印象です。
・インフォーマル(略礼装)
友人同士のパーティーやカジュアルウエディングなど、
「平服で」と指定のある場合のドレスコードです。
平服はもちろん普段着のことではありません。「正礼装や準礼装のような礼装でなくてよい」
という意味であり、きちんとした席でも恥ずかしくない服装を現しています。
ワンピースやスーツ、ツーピースなどに、少し華やかさをプラスするアクセサリーを選びましょう。
ドレスコードの種類~その他~
・スマートエレガンス
高級なホテル、格式高いレストランなどで指定されるドレスコードです。
インフォーマルに近い印象で、上品でドレッシーなワンピースにボレロを羽織るスタイルなどが代表的。
・カジュアルエレガンス
ホテルやレストランのディナーで多く見られるドレスコードです。
スマートエレガンスに比べ、もう少しカジュアルな雰囲気ではあるものの品のある服装のことをいいます。
・スマートカジュアル
きれいめなワンピースやブラウスにスカート、カーディガンをあわせるなどの
清潔感のある上品な服装がよいでしょう。
シンプルになり過ぎないよう、アクセサリーで華やかさを足すのがおすすめ。
・ビジネスアタイア
株主総会などビジネス関係の会に指定されるドレスコードです。
アタイアには衣装と言う意味があり、ビジネススタイルを推奨します。
エレガントなスーツ等を着用するとよいでしょう。
ドレスコードがわからない場合
ドレスコードの指定は、パーティの招待状の末尾などに明示されていることが多いものです。
ホテルやレストランなどはオフィシャルサイトに記載があることもあります。
しかし、中にはしっかりと明示されておらず、指定がないまたは分かりづらい場合があります。
慣例があれば従い、不明な場合には招待者や会場に問い合わせましょう。
失礼にあたるものではありませんので、確認しておくほうが安心ですね。
ブラックフォーマルについて
礼服はお葬式やお悔やみの席、結婚式、入学式、お祝いの席など、冠婚葬祭全般で着用することができるフォーマルウェアで、
格式は、上記のドレスコードで記したように「正礼服」「準礼服」「略礼服・平服」とに分けられています。
礼服の中でも特に黒色のものを総称して「ブラックフォーマル」と呼び、
一般的には葬儀・通夜・法事などの弔事の席で着用するものを「ブラックフォーマル=喪服」と
覚えておいて差し支えはないでしょう。
しかし、黒色の礼服でも慶事用を想定して作られているもの、光沢のある生地や肌が透けるもの、デザイン性の高いものなどは
弔事用(喪服)としては不適切な場合があります。
喪服についても、マナーを確認していきましょう。
・黒色
喪服のカラーに注意して選びましょう。
何度も重ね染めされた黒色の深みは一般的な黒の生地とは明らかに違います。
喪服の色の善し悪しを決めるのは黒色の深みです。
・バッグ
必要最低限の荷物が入るハンドバッグが最良。
気をつけたいのは、金具に光る素材が使われていないかということ。
バッグの素材は光沢の少ない布素材を選びましょう。
・アクセサリー
涙の象徴とも言われるパールが一般的。
10mm以上の粒は避け、一連のタイプを選ぶようにしましょう。
粒が大きかったり、長さのあるものは華やかな印象になる為、注意が必要です。
・シューズ
バッグ同様、黒色の布素材(ヒール部分まで)のパンプスが理想的ですが、
マットな質感の本革や合成皮革の靴でもよいでしょう。
殺生を連想させるヘビ革やワニ革、スエードの素材は避けるのが無難。
光沢感のある素材やサンダルやミュール、オープントゥのデザインなども×
意外と目につきやすい足元は気をつけましょう。
・グローブ
普段のネイルの色や飾りがふさわしくない場合もありますので、
グローブを用意しておくのもよいでしょう。
飾りは少なく、うっすらとすける程度のレースのものなどが上品でおすすめです。
準備期間の長いお祝い事とは対照的に悲しみの知らせは急なもの。
突然訪れることを念頭に、備えておくことが大人の礼儀です。
急な場面でも冷静な判断ができることは、大人の女性としての格がにじみ出るというものです。
普段は自由にファッションを楽しみますが、人が集まるシーンでは、
他の人たちと格式を合わせた装いをするのが大人のマナーですね。
テーブルマナーや立ち振る舞いと同様に、ドレスコードの知識も身につけておきましょう。
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