外出しづらい日が始まってもう1年を超えました。
ワクチン接種が始まってようやくゲームチェンジとなるといいなぁ。と期待する今日この頃。
この1年あまり、お買い物も食品や日用品の他は急を要するもの、どうしても実物を見て決めたいものが時にありましたが、できるだけネットで購入するようになってしまいました。
以前よりも、ネットでの買い物が幅広い年齢層の日常に浸透し、ショップサイドも店頭に来店いただくかたが少なくなった分ネットでの接客に力を注いでいるため
確実にネットでのお買い物もしやすくなっています。
先日、ほんとうに久しぶりに特に買いたいものがあったわけでもなくウインドーショッピングに出かけました。
平日で日中でしたので、ありがたいことにどのお店もゆっくり見せていただくことができスタッフのかたから商品の説明も詳しく受けることができました。買おうと思っている商品の場合はネットでいろいろ情報収集することができますが、スタッフのかたとお話ししながら商品を見ていると予期せぬものをおすすめされたり、思いもつかないことの情報をご提供いただけたり、店頭で接客してもらいながらお買い物をすることの楽しさを改めて実感しました。
ネットから得るファッション情報は、こちらから検索して探さない限り、SNSでシャワーのように流れてくるものを見て興味が湧けば詳細をチェックしてお買い物をする。そんな繰り返しでした。
一度アクションを起こすとSNSのアルゴリズムで更に似たものや興味のありそうなものを自動解析で流してくれるので、自分で新しいブランドに出会えた!と思ってもそれは緻密なデータのもとになるべくしてなった結果であり、まんまと手に収まったにすぎないのです。
ネットで検索して探す。と言ってもそもそも検索するキーワードがなければ検索結果も出てこないわけです。「2021ss ワンピース」「新作 マキシスカート」「トレンド 夏 コーデ」
と入れても検索結果は私の好みを学習した上でのものでオーガニックかどうかはもはやGoogleのみぞ知る。果てしなくオープンな場所で過ごしていても見えないガラスの囲いが存在するのかもしれません。
ネットがなかった時代はデパートやセレクトショップを何軒か巡って、また戻ってようやく好きなものを買えた!
現在に比べたら恐ろしいくらい非効率なことですし、たかだか行動範囲での選択です。
今回のウインドショッピングでふらりと入ったセレクトショップでは、はじめて手にするブランドのニットを買いました。
どちらがいいのかは便利さを追求した結果ですので回帰することは決して望まないのですが、制限なくお買い物へ出かけることができるようになった時には、自分の感性を働かせる非効率な体験もよいことのように思いました。