MOYNAT モワナ ってどんなブランド?歴史や販売店も紹介

MOYNAT(モワナ)というブランドをご存知でしょうか?
フランス発のトランクメーカーなのですが名品揃いということで評判が高く、注目を集めているブランドなんです。
そこでこの記事ではモワナの歴史や販売店などについて詳しくご紹介いたします!
モワナを知らなかったという方も、気になっていたという方もぜひ参考にしてくださいね。

モワナの歴史

モワナは1849年、フランスのパリにてポーリーヌ・モワナとクーラビエ兄弟によって創業。
1854年に発表したウォータープルーフのトランクが1867年に開催された万博博覧会にて大成功を収め、トランクメーカーとしての地位を確固たるものにしました。
トランクメーカーの老舗と言えばルイ・ヴィトンやゴヤールなどが思い浮かびますが、実はモワナの方が歴史あるブランドなんです。

1878年にはレディスハンドバッグ「ミニヨン」を発表。
他にも自動車の屋根にフィットするよう底が設計されたリムジントランクや軽量なイングリッシュ・トランクなど機能的で美しいデザインのトランクやバッグを発売し支持を集めていました。

ところがその後しばらく低迷が続き1976年にモワナは一度休止します。
そして2010年、LVMHグループのCEOベルナール・アルノーがオーナーとなりモワナを復活させます。その当時のクリエイティブ・ディレクターはヨウジヤマモトやエルメスで活躍してきたインド出身のラメッシュ・ナイール。彼らは最高の腕を持つ職人を集め、再びモワナの名をラグジュアリー界へ轟かせることに成功しました。
2020年にはクリエイティブ・ディレクターをラメッシュ・ナイールからルイ・ヴィトン出身のニコラス・ナイトリーに交代しさらにファッショニスタ達から熱視線を集めています。

モワナはLVMHグループの傘下に入った?

前述の通りモワナのオーナーはLVMHグループのCEOベルナール・アルノーです。LVMHグループのグループ企業ですが、厳密には傘下ではありません。
ベルナール・アルノーと家族の資産管理PEファンドであるグループ・アルノーが直接経営しています。

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モワナのバッグの特徴は?

フランスの職人が最高峰の技術を用いて手作りするモワナのバッグは質が高く上品なものばかりです。
シンプルで美しいデザインのものが多いのでどんなシーンでも対応できますよ。
また、モワナのバッグにはショルダーストラップの付いているものが多数ありますが、これはもともと1900年代に当時としては新しかったショルダーバッグを「女性の手が自由になるように」という理由で発表したメゾンへ敬意を表して現在も引き継がれています。

いつでも女性や使う人のことを思いやる、そんなモワナを代表するバッグをご紹介いたします。

レジェンヌ

MOYNAT公式サイトより
1903年に誕生し時を超えて復活したレジェンヌ。
創業者であるポーリーヌ・モワナと親交の深かった当時のフランスの大女優ガブリエル・レジェンヌの名前にちなみ名付けられました。
最高級のトリヨンレザーによって作られたミニマルな造形美がもはや芸術的な逸品です。
独特な形をしたロック部分は特許が取得されており、唯一無二の存在感を放ちます。

ガブリエル

クラシックな台形型のハンドバッグですが、曲線部分が美しく持っているだけで女性らしさが格段に上がるような、魅力満載のバッグ。
こちらは先ほどの「レジェンヌ」と同様、ガブリエル・レジェンヌから名付けられました。
フラップ部分の「M」はモワナの頭文字から取ってあり、新生モワナを代表するアイコンバッグとしてラメッシュ・ナイール時代に誕生しました。かっちりした印象のガブリエルですが、この角をなくし丸みのある形の「ギャビー」というバッグもあります。ガブリエルが洗練されたかっこいい印象、ギャビーは柔らかくフェミニン、といったところでしょうか。

ル・フローリ


小さめバッグ派におすすめしたいのがこちらのル・フローリ。
2021年にデザイナーに就任したニコラス・ナイトリーが考案したもので、モワナらしい細部の美しさは踏襲しつつ現代らしいシルエットは流石の一言です。
馬車から着想を得たこのボディバッグは機能的で使いやすく、カラーバリエーションも豊富なためカジュアル・きれいめのどちらにもフィットします。

ホイール


ホイールという名前に相応しい、コロンとした丸いフォルムが可愛らしいバッグ。
その昔1920年ごろにモワナで作られたスペアタイヤを入れるトランクをもとにデザインされ、2020年に生まれました。モワナの頭文字「M」がモノグラム状に前面にデザインされ、ヴィンテージ感もありつつ独特のスタイルを確立しています。
中を開いてみると取り外し可能なカードホルダーが付いており機能性の高さも感じられます。

CEOが語るモワナと日本の関係

実はモワナの顧客の3割は日本人であり、初の海外進出も日本でした。
CEOであるギョーム・ダヴァンは「モワナと日本人の持つクラフトマンシップは似ている」と語っています。少しの妥協も許さないモノづくりに対する姿勢が日本人の心に響いたのかも知れませんね。

モワナの価格帯はどのくらい?

モワナはお財布は約7万円〜12万円、バッグはキャンバス地のもで13万円〜、レザーは30万円〜60万円といったところです。ハイブランドらしい価格帯ですが、パリの職人が一つ一つ手作りしているということを踏まえると決して高すぎるというわけではないと言えます。

芸能人やクリエイターからの支持も

モワナが日本に上陸したのは2013年ですが、ブランドが一度休止した経緯もあり他のハイブランドに比べると少し知名度が低いようです。しかしながら流行やファッションの最先端である芸能界ではすでにモワナに魅了されている方が多数います。
モワナのパーティーでは神田うのさん、中山美穂さん、前田典子さんといった錚々たるメンバーが出席されていたようですが、注目度の高いブランドであることが窺えます。

マルチクリエイター・藤原ヒロシとのコラボ

2015年には日本が誇る「裏原系」ファッション界の重鎮・藤原ヒロシ主宰の「フラグメントデザイン」とモワナがタッグを組み、期間限定のガーデナーバッグを発売しました。


高級感のある見た目からは想像できないほど軽量なこのトートバッグは1920年にアンリ・ラパンが考案したものをアレンジ。フラグメントデザインのスペルから「FRGMT」をプリントし、カーボンブラックとセピアブラウンの2色展開され爆発的なヒットとなりました。
出すアイテムが即完売するほど根強いファンが多いフラグメントデザインとのコラボということで、現在でも中古市場では高値で取引されています。

モワナはどこで買える?販売店を調査

現在、日本でモワナを取り扱っているのは東京にあるこちらの3店舗のみです。

・ギンザシックス店
・西武百貨店池袋本店
・伊勢丹新宿店

店舗へ出向くことが難しくネットで買うことを検討されている方には、公式オンラインストアや三越伊勢丹ラグジュアリーといった信頼できるサイトでの購入をおすすめします。
モワナ公式(URL:https://www.moynat.com)
※公式サイトは英語・フランス語・中国語のみ
三越伊勢丹ラグジュアリー(URL:https://moynat.norennoren.jp/index.php)

まとめ

長らくのブランド休止から目覚め、華々しく再デビューを果たしたモワナ。
確かなモノづくりの心は多くの人の心を掴み、愛されています。モワナの良いところはそのままに、現代のアレンジが加えられたことで他にはない世界観を持つブランドとなっています。
モワナは
・上品で質の良いバッグが欲しい
人と被りたくない
・機能的なものが良い
という方には特におすすめです。


エルメスも、デルヴォーもヴァレクストラも済ませて次の新しいブランドを探していたかたや、モワナは気になっていたけれど・・・というかた あのLVMHグループの総帥 ベルナールアルノー氏が蘇らせたブランドです。ぜひモワナをチェックしてみてください。

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