LVMH系ファンドが買収した日本のブランドETVOSって?

昨今のオーガニック、サスティナブル、エシカル消費の流れで自然派のコスメブランドが増えてきていますが、LVMHグループが投資した日本のコスメブランドをご存知ですか?
当然知ってる!ETVOSでしょ?

ごめんなさい。
正直に告白します。私はETVOSというコスメブランドを知りませんでした。
2020年4月LVMHグループのファンドが日本のコスメブランドを買収したという記事を見て
急いでチェックしたのが最初の出会いでした。

とりあえず、一応私のように知らないかたのためにざっくりご紹介しておきます。

エトヴォスって?

日本生まれの化粧品ブランド。
「大人ニキビ」「肌荒れ」に悩んでいた代表の尾川ひふみ氏が2004年に個人事業としてエトヴォスの前身ブランド「アクネラボ」をスタートさせ、ビタミンC誘導体配合のローションを販売しました。

その後肌に優しいものを追求した先に出会ったのが「セラミド
せっかく肌をキレイにしてもメイク落としのクレンジングのせいで肌ダメージを起こしてしまうために
クレンジング不要の「ミネラル化粧品
皮膚のことを知り尽くした医学博士である当時同社取締役商品開発最高責任者高岡幸二氏が肌のためだけを考えて商品開発をしました。エトヴォスにとって商品を自社で開発することは顧客からの絶大な信頼、大きな強みでした2007年アクネラボを法人化して誕生したのが「エトヴォス」です。

とてもざっくり。スタートはこんな感じです。

ETVOS公式サイト

同じようなニキビ悩みや敏感肌のかたたちに支持されるようになり当初は通販や雑貨屋さんでの販売でしたが取扱い店舗も増え直営店を持つようになっていきます。
エトヴォスの商品は石油系界面活性剤、紫外線吸収剤、鉱物油、シリコン、タール系色素、パラベン、アルコール等の成分を使用しないナチュラルコスメの商品開発を基本としています。

肌に優しい自然派化粧品なのに人気メイクアップアーティストの河北裕介氏とコラボをするなどその知名度は高くなっていきました。

2019年にはマーケティングの神、ニトリホールディングス上席執行役員であった田岡敬氏を取締役に迎え商品開発のみならず、マーケティング戦略も手に入れていきます。

LVMHからの投資

2020年 LVMH系投資ファンドLキャタルトン・アジアが第三者割当増資を引き受けエトヴォスの過半数の株式を取得する。

投資系ファンド Lキャタルトン・アジアとは

アメリカのプライベートエクティファンド キャタルトン(Catterton)、
モエヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)、グループ・アルノー(Groupe Arnault)のPEファンドであるLキャピタル(Lcapital)

キャタルトンLキャピタルが2016年に合併して Lキャタルトン(LCatterton)が設立されました。Lキャトルトンのアジアにフォーカスした企業が Lキャタルトン・アジアとなります。 

これまたざっくりの説明です。正しい解説はこちらへ

「Lキャタルトン・アジア」とLVMHの関係

https://yoshiokuno.com/lcatterton/


グループ・アルノーはLVMH会長&CEO「ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)」の資産管理&投資会社で、企業や一般から資金を集めて投資するのではなくあくまでも個人資産で投資しています。(ひえー)

Lキャタルトンの投資スタンスは、特定の専門分野において卓越したクオリティや文化があり、その価値を世界的に見出されていないブランドを発掘し様々なパートナーとのネットワークを有効活用することを通じ、経営戦略を実行していくことで投資先企業の成長を支援する。
よりよいブランディングを推進し企業価値を高めていくことを狙いとして投資を行う。と書いてありました。

資金だけ提供するのではなく、成長するための支援をすること。投資家と企業にとってお互いにWINWINの関係です。

エドヴォスに投資したのは、
肌へのやさしさを追求した高品質な商品群の提供を通じてコスメ業界で差別化したブランドポジションを築いていること。を挙げていました。

LVMHはグループ企業にフレグランスのゲラン、エシカルブランドのステラマッカートニー、販売戦略では世界35か国2600店舗を持つ体験できるコスメショップのセフォラ、免税品販売のDFSもあります。どんなネットワークも提供してくれることでしょう。ETVOSのこれからますますの発展が期待されます。

エトヴォスはLVMHの傘下になる?

あくまでもこれからのことはわかりませんが、更に成長していけばそのようなこともあるかもしれません。ただグループ企業というのは現時点での株式の持ち分によって定義されることになりますので株主が変われば独立系になるかもしれませんし、別のグループに属することになるかもしれません。
ちなみに・・・

オンディーズはインドの企業の傘下に

Lキャトンの日本での最初の投資は 2018年のアイウェアブランド オンデーズ(OWNDAYS)でした。
その後、2022年 Lキャタルトン(L Catterton)と三井物産企業投資は、それぞれの全保有株をインド最大手のアイウェア企業 レンズカート(Lenskart Solution Private Limited)」にに譲渡してオンディーズはレンズカートと業務提携しています。

Lキャタルトン・アジアの日本への投資

「日本は、非常にクリエイティブかつエネルギッシュなブランドの宝庫です。それらの価値は、アジア各国との橋渡しが叶うことで最大限発揮されるでしょう」

そう話すのは、Lキャタルトンアジア会長のラヴィ・タクランだ。「日本企業の品揃え計画やパッケージデザインは素晴らしいですが、ストーリーテリングやマーケティングは欧米企業の得意とするところです。つまり、これらを組み合わせて世界各国の市場に挑むことが、最良の手といえます。有形資産や資金提供に目が行きがちですが、このような価値向上に大きな意味があるのです」

引用元:フォーブスジャパン

LVMH系列投資会社、日本への投資を本格化 | Forbes JAPAN 公式サイト

エトヴォスの特徴

エトヴォスは「ミネラル化粧品」ですが、そもそも「ミネラル」とはどんなものでしょうか。
ミネラル化粧品とは【天然鉱物を使って作られた化粧品】を示します。
化学物質である防腐剤などが使用されておらず、人の体に必要なミネラルや天然成分で作られているので肌に比較的負担が少ないとされています。

それではなぜエトヴォスが日本初のミネラル化粧品として成功したのかを、特徴を織り交ぜてご紹介します。

1. すべての化粧品がクレンジング不要

エトヴォスすべてのメイクおよびスキンケアは、クレンジングが必要なく石鹸のみで落とすことができます。これはエトヴォスが、女性の肌トラブルを引き起こす原因として「メイク後のクレンジング」と考えているから。実際に化粧を落とす際にゴシゴシと強い力で肌をこすったり、強力なクレンジング剤を使用すると、肌のバリア機能の低下や肌へのダメージを与えてしまいます。
エトヴォスはその点に着目し、「クレンジング不要の化粧品」を開発。
通常化粧品で使用されているシリコン・石油系界面活性剤・鉱物油などを使用せず皮膚への刺激が少ない成分のみで作られているので、洗顔石鹸のみで洗い流すことができます。
クレンジングを必要としないので、肌のバリア機能を失うことなく肌に必要な皮脂も守ることができます。

2.「セラミド」を軸とし、肌機能の向上を手助けする

エトヴォスでは「ただ肌に良いものを」ではなく、
皮膚科化学研究の医師監修のもとで製品を研究・開発をおこなっています。

研究していくなかでエトヴォスが着目したのが、保湿のキー成分である「セラミド」。
セラミドは、角層の間をうめる細胞間脂質の構成成分の50%を占めるほど肌に必要な必須成分です。
十分なセラミドを満たした肌であれば、きちんとバリア機能を果たし、
外部刺激によっても肌荒れしにくく健やかな肌を保つことができます。

エトヴォスでは、「セラミド」の中でも最も保湿力が高い「ヒト型セラミド」を配合。
ストレスや加齢とともに減少するセラミドを補給するために、美容成分をたっぷりと含んだエトヴォスのスキンケアで補えば、肌のうるおい効果や肌機能の向上も手助けしてくれます。

エトヴォスの口コミは?

人気モデルやインフルエンサーの間でも人気のエトヴォスは、人気口コミサイト「アットコスメ」で1万件以上もの口コミが寄せられている人気ブランドです。
実際にエトヴォスを使用された方々の口コミをご紹介します。

◎良い口コミ
・敏感肌のため、普段は香りがする化粧品は避けているのですが、エトヴォスなら肌トラブルなく使用できるので今後も使い続けたいです!
・お気に入りのスキンケアです!保湿もできて香りも癒されるので、手放せません。
・保湿力があって、時間が経っても肌がきれいに見えるのが嬉しいです。

◎悪い口コミ
・化粧下地を使っていますが、シミなどカバーしきれません。昼すぎには乾燥してくるのでイマイチ…。
・ファンデーションを購入。しっかりとカバーしたい人には不向きです。肌に良いという点は良いですが、仕上がり具合と値段を考えると次はないかな…。

悪い口コミでは「カバーしてくれない」「肌に合わない」といった声が目立っていました。
実際にエトヴォスでは「簡単で使いやすいもの」「肌に負担をかけないもの」をベースに作られているので、しっかりとメイクをしたい方には物足りなさを感じてしまうかもしれません。

しかしスキンケア発想で製品を開発しているエトヴォスは、「肌の潤いが持続する」「ナチュラルな仕上がりで美肌感が出る」などのポジティブな口コミもたくさんあります。特に敏感肌の方から支持が高く、「ヒリヒリしない」「エトヴォスを使ってからメイクが楽しい」といった声も多数寄せられています。なにより保湿力に優れているので乾燥肌の方に最適です。

エトヴォスのおすすめアイテム

エトヴォスには数々のヒット商品がありますが、今回ピックアップしてご紹介するのは「ミネラルインナートリートメントベース」「ミネラルコンフォートクリームファンデーション」「ミネラルクラッシィシャドー」の3点をピックアップしてご紹介します。
ETVOS公式サイト

1.ミネラルインナートリートメントベース

エトヴォスのミネラルインナートリートメントベースは、微量なパール効果で素肌にツヤ感と潤いを与えてくれる化粧下地。数種類のセラミドとツバキ種子油&ウメ果実エキスなど、エトヴォスが厳選した保湿効果の高い成分に、繊細な輝きを持つパールを少量配合することで、肌に明るさと透明感のあるツヤ肌へと導きます。
テクスチャは軽やかで、肌にスルっと伸びて密着。乾燥しやすい目元や頬にも馴染みやすく、素肌感を残しながらナチュラルな仕上がりに。

2.ミネラルコンフォートクリームファンデーション

立体的な美しい仕上がりとエトヴォスこだわりの美容保湿成分が魅力の「ミネラルコンフォートクリームファンデーション」。
コクのあるリッチなテクスチャが肌へと滑らかになじみ、毛穴・色ムラ・シミなどのエイジングサインもカバーしてくれる嬉しいアイテム。3種のヒト型セラミド以外にも、レモンバームが肌へ潤いとみずみずしさを与えて、スキンケア効果も重ねてくれます。
天然素材由来成分配合のファンデーションは、SPF34 PA+++で日常紫外線から守り、1日中メイクしても肌に負担が少なく、内側から輝くようなツヤ肌に見せてくれます。

3.ミネラルクラッシィシャドー

しっとりとした濡れた瞳を演出できる、エトヴォスの人気アイシャドウ「ミネラルクラッシィシャドー」。各パレットに入っている4色カラーは、細かな粒子のラメ寄りの2色とマットな2色で構成されています。
エトヴォスのアイシャドウが人気の理由は、「ヒアルロン酸Naなどの保湿成分が配合」「繊細なパール・ラメ配合で上品な目元を演出」。自然な発色と細かな粒子がまぶたにピッタリと密着してくれるので、ささっと塗ってもムラにならず、パレット1つで大人の品のある目元へと仕上げてくれます。
はじめて購入する方におすすめしたいのが、ベーシックでどんな肌にも合う「マンダリンブラウン」。明るめのオレンジブラウンなので、まぶたも重たく見えず、とてもナチュラルにあたたかみのある優しい目元に仕上げてくれます。さらにパールカラーを足せば華やかさも加味されるので、仕事終わりやオフの日に華やかな目元を演出することもできます。

「肌に不要なものは極力配合しない」をコンセプトにしている、エトヴォス。
年齢だけでなく出産などの経験で肌質が変わってしまう方も多いかと思いますが、エトヴォスなら肌にやさしいものだけを配合しているので、年齢問わずご使用いただけます。
また開発~製造まで日本国内で行われています。
ストレスや年齢でゆらぎやすい大人の肌の味方である「エトヴォス」を試してみてください。

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