近ごろ盛り上がりを見せている「骨格診断」や「骨格タイプ」を知っていますか？
雑誌などのファッションメディアで特集が組まれることも多く、SNS上でも話題。
オンラインサイトの洋服レビューで「骨格ウェーブには嬉しいアイテム」「骨ストにはちょっとつらい」といったコメントをする人も増えてきました。
骨格診断は、その人固有の体格や肌質をもとに、3種類あるどの骨格タイプに最も近いかを診断するもの。自分の骨格タイプかが分かると、「本当に似合う服」「自分の魅力を最大限に引き出してくれる服」「スタイルアップできるコーデ」などが分かるようになります。
生まれつき持ち合わせている特徴を基準にするので、現在の体型に左右されず、一生変わることがありません。
一度知っておけばずっと使えて、おしゃれがもっと楽しくなる骨格タイプ。
簡単にできる骨格診断とそれぞれのタイプの特徴、似合う服やコーデのポイントなどをご紹介しますので、ぜひ本記事を活用してみてください。
Contents＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
1．骨格診断・骨格タイプとは？
3．各骨格タイプの主な特徴
1）骨格ストレート：立体感のあるメリハリボディ
2）骨格ウェーブ：曲線的で柔らかな華奢ボディ
3）骨格ナチュラル：骨格しっかりのスタイリッシュボディ
4．それぞれの骨格タイプに似合う服とコーデ
1）骨格ストレートさんに似合う服とコーデ
2）骨格ウェーブさんに似合う服とコーデ
3）骨格ナチュラルさんに似合う服とコーデ
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1．骨格診断・骨格タイプとは？
骨格診断とは、個々人が生まれつき持っている骨の形や大きさ・体のラインなどを診断し、3つのタイプに分けるメソッドです。
骨格タイプは『ストレート』『ウェーブ』『ナチュラル』の3つに大きく分けられます。
骨やフレームラインだけでなく、体を立体で見たときの厚み、全体を見たときの重心位置、脂肪や筋肉の付き方、肌の質感などを総合的に判断。
診断時点の年齢や、太っている・痩せているなどに関係なく、本来持っている特性を見極めるものです。
自分の骨格タイプが分かると、自分に似合い、素敵に見せてくれる服やファッションのタイプが詳細に分かります。重心バランスの良い服を選ぶことで、着痩せやスタイルアップもお手のもの。
体格や質感を活かした似合う服は、こなれたおしゃれ感や印象アップにもつながります。
2．自分の骨格タイプが分かる カンタン骨格診断
まずは骨格タイプのセルフチェックから始めましょう。
以下の11の項目それぞれで、最も当てはまると思うものを3択から選び、最終的にA/B/Cのどの選択が最も多かったかによって、骨格タイプがわかります。
セルフチェックではありますが、自分ではわからなかったり間違って認識していたりすることもあるので、家族や友人など、複数の人に客観的に見てもらいながらチェックするのがおすすめです。
身長や体重には関係がないので、
「標準体型だったらどうだろう」と考えてみてください。
◆Aが最も多い人は・・・『ストレートタイプ』
◆Bが最も多い人は・・・『ウェーブタイプ』
◆Cが最も多い人は・・・『ナチュラルタイプ』
合計数が同数や僅差の場合は『ミックスタイプ』と考えられます。
ミックスタイプの人は、強めに特徴が出ているタイプを軸にしてみてください。
また、ミックスタイプや、判明タイプから外れる項目が多めだった人は、各タイプの中から自分に当てはまる部分をうまく取り入れるのがおすすめです。
3．各骨格タイプの主な特徴
それでは、それぞれの骨格タイプはどのような特徴をもっているのかを見ていきましょう。
タイプごとにキーワードやイメージをまとめ、同じタイプの有名人の紹介なども行っていますので、チェックしてみてください。
1）骨格ストレート：立体感のあるメリハリボディ
◆キーワード：立体的・メリハリ・上重心・ハリ感
◆イメージ：グラマラス・女優・キャリアウーマン
◆全身の形：砂時計型
◎身体の特徴
＊身体にメリハリがあり、いわゆるボン・キュッ・ポンに最も近い
＊身体に厚みと立体感があり、グラマラスで欧米人に近い
＊全体的に上重心
＊上半身～太ももは肉感があり、ひざ下から細くなる
＊首はやや短めで鎖骨が目立たない
＊脂肪感より筋肉感が強い
＊胸や腰の位置が高め
＊立体的な丸いヒップ
＊ハリと弾力のある肌質
◎骨格ストレートの有名人
・長澤まさみ／深田恭子／橋本環奈／藤原紀香／米倉涼子／広瀬すず／石原さとみ など
2）骨格ウェーブ：曲線的で柔らかな華奢ボディ
◆キーワード：華奢・曲線的・下重心・柔らか
◆イメージ：フェミニン・アイドル
◆全身の形：下広がりの三角形
◎身体の特徴
＊身体を横から見ると薄く、華奢
＊なだらかで優しい曲線を描くボディ
＊下重心で、太ももは細めでひざ下に肉がつきやすい
＊首は細く長め
＊筋肉感より脂肪感が強い
＊胸や腰の位置が低め
＊ヒップは薄く平面的
＊柔らかくふわふわした肌質
◎骨格ウェーブの有名人
・北川景子／新垣結衣／田中みな実／黒木瞳／戸田恵梨香／佐々木希／松田聖子 など
3）骨格ナチュラル：骨格しっかりのスタイリッシュボディ
◆キーワード：フレーム感・すらりとした・中性的
◆イメージ：スタイリッシュ・モデル
◆全身の形：縦長の長方形
◎身体の特徴
＊全体的に四角形のようなフレーム感がある
＊骨が太くて大きく、首の筋や関節・ひざの皿も目立つ
＊筋肉や脂肪をあまり感じさせず、骨感が強い
＊重心のかたよりがなく安定している
＊胸元は厚いが筋肉質ではない
＊胸やヒップ・ウエストはあまり目立たず凹凸が少ない
＊太りにくいが、太るとがっしりとした印象になる
＊身体に比べて手足が長く大きい
＊マットな肌質
◎骨格ナチュラルの有名人
・綾瀬はるか／永野芽郁／吉瀬美智子／中谷美紀／蒼井優／中村アン／天海祐希／本田翼 など
4．それぞれの骨格タイプに似合う服とコーデ
それぞれの骨格タイプに似合う服のデザイン・素材・シルエットなどの特徴や、コーデする際に気をつけたい点などについてみていきましょう。
各タイプにおすすめのブランドや見本コーデの紹介もしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
1）骨格ストレートさんに似合う服とコーデ
■骨格ストレートさんのファッションのポイント
＊イメージ：クラス感・上質・ベーシック・シンプル・シック・きれいめ・スタイリッシュ
＊全身のシルエット： Iライン
＊サイズ感：ジャストサイズ
＊生地感：ハリや厚みがあるしっかり生地
■骨格ストレートさんに似合うもの
＊素材：上質なきれいめ素材 コットン、ウール（ハイゲージ）、シルク、カシミヤ、レザー、ノンウォッシュデニム
＊柄：大きめ、色のコントラストがはっきりした柄、定番・均一・規則的な柄・ストライプ、大きめの水玉、大きくはっきりした花柄、幅が広めのはっきりボーダー、くっきりチェック
＊アイテム〈スカートよりもパンツ〉
・トップス：V・U・スクエアネック、ベーシック＆クリーンなシャツ、ジャケット
・アウター：トレンチコート、チェスターコート、ノーカラー、ウエストベルト
・パンツ：ストレート～セミワイド、センタープレス、ローライズデニム、ハーフパンツ
・スカート：ひざ丈、ロング丈、Iライン、タイトめで広がりすぎない
・バッグ：大きめ、マチが厚め、カッチリしたスクエアバッグ
・シューズ：ポインテッドトゥ、ツヤなしの表皮、パンプス、ローファー、ショートブーツ
・アクセサリー：ダイヤなど貴石の一粒、本真珠、大ぶり、スタンダードデザインの時計
＊ブランド：Theory／DIANE von FURSTENBERG／Deuxieme Classe／Plage／Aquascutum／BURBERRYなど
■骨格ストレートさんが気を付けたいこと
・立体的な厚いボディで「着太りしやすい」ので、オーバーサイズは避ける
・体の肉感を拾わず際立たせないように、柔らかく薄い素材・もこもこ素材は避ける
・首まわりが太めなので、首元を縦に大きめにあける
・足元が短いと野暮ったくみえるので短め・半端丈は避ける
・骨格や肌質がすでに華やかなので、盛りすぎず「引き算」ですっきりさせる
・メリハリボディは適度＆ジャストに見せ、ボディコンシャスやミニ丈は避ける
【骨格ストレート コーデ見本】
【着用】アウター：ハミルトンダブルミディコート（Plage）
【着用】ニット：superior V ニット（Plage）
【着用】シャツ：Boys box シャツ2（Plage）
【着用】パンツ：WO/SE センタープレスパンツ（Plage）
【着用】スニーカー：BLAZER MID 77 VINTAGEスニーカー（NIKE）
シンプルなモノトーンで作ったベースに、明るいグリーンカラーのほんのりトラッドなミディコートを羽織った、今っぽいきれいめカジュアル。
すべてがジャストサイズで、上質で華やかな、ストレートさんにぴったりのコーデです。
シャツのボタンを開けてVネックニットを重ね、さらにコートのシャープな衿を重ねることで首元の弱点を上手にカバー。
ベーシックで揃えつつも裾からシャツをチラ見せするなど遊び心も感じさせ、とても気の利いたおしゃれな骨格ストレートコーデに仕上がっています。
2）骨格ウェーブさんに似合う服とコーデ
■骨格ウェーブさんのファッションのポイント
＊イメージ：可愛い・フェミニン・華やか・しなやか・ソフト・清楚・エレガント・揺れ感
＊全身のシルエット：Xライン、フィット＆フレア
＊サイズ感：コンパクト
＊生地感：薄く透け感のある生地、とろみや光沢感のある生地、ふんわり・柔らかな生地
■骨格ウェーブさんに似合うもの
＊素材：シフォン、サテン、エナメル、ポリエステル、ナイロン、モヘア、アンゴラ、キルティング、ツイード、スエード、ベロア、ファー
＊柄：小さめで細かい模様や柄、色のコントラストが弱い淡く優しげな柄・小さいドット、小花柄、細かいレオパード・ゼブラ柄、ギンガムチェック、ペイズリー
＊アイテム〈パンツよりスカート〉
・トップス：フリル・レース・ボウタイブラウス、アンサンブル、オフショルダー、短め丈、フィット感のある細リブ、丸首、ボートネック、ふんわりニット
・アウター：ショート～ひざ丈、Aライン、ファー、ベルトつき、首元の開きが浅め
・パンツ：テーパード、ハイウエスト、スキニー・スリム・ストレッチデニム、タック、クロップド
・スカート：ひらりと揺れる、ミニ、ミモレ丈、フレア、プリーツ、ティアード、チュール
・ワンピース：ハイウエスト切り替え、フィット＆フレア、タックや装飾入り
・バッグ：小さめ、マチが薄い、丸みがある、キルティング・ツイード、ポシェット
・シューズ：華奢パンプス、ラウンドトゥ、バレエシューズ、ロングブーツ、光沢感、装飾
・アクセサリー：繊細で華やか、淡く上品な輝き、揺れる、小粒の集合体
・小物類：スカーフ、マフラー、ファー、細ベルト、チェーンベルト、ジュエリーウォッチ
＊ブランド：FOXEY／CHANEL／TOCCA／kate spade new york／IENA／ROPE／CELFORD
■骨格ウェーブさんが気を付けたいこと
・上半身が薄く寂しいので、ボリュームや装飾の「足し算」をし、シンプルすぎは避ける
・首元の開きが深いと貧相に見え、ハイネックだとバストトップの低さが目立つ
・甘く子供っぽくなりがちなので、色味や柄などに大人要素を入れるのがベター
・長め丈やガウチョ・ワイドなど足先が重めなものは、下重心の下半身がより重く見えがち
・腰位置が低いので、ハイウエストをキープしないと「胴長」に見えがち
・すとんとしたワンピやゆったりワンピはメリハリがなくスタイルが悪く見えがち
・薄く華奢で、ビッグサイズや長すぎる丈は「服に着られているように見える」ので避ける
・基本がソフトなので、しっかり感やカッチリ感・メンズ要素がある服には負けがち
・靴やバッグは、シンプルすぎると垢抜けず、ゴツめだと重く悪目立ちする
・アクセサリーは、一粒ダイヤや大粒パールだと存在感が強すぎて逆に安っぽく見える
【骨格ウェーブ コーデ見本】
【着用】カーディガン：SQUARE BOLERO（TOCCA）
【着用】ワンピース：MIMOSA（TOCCA）
【着用】サンダル：NOBLE RIBBON MULE SANDALS（TOCCA）
TOCCAらしいフィット＆フレアのワンピースを主役にした、春に映える上品かつ華のあるコーデ。
「ミモザ」という名前にぴったりの、淡いイエローの小花柄ドレスは、透け感のある生地を重ねて作ったウェーブさんにぴったりのふわりとした質感です。
刺繍とプリントの小花が可憐に重なったフェミニンなデザインで、腰高の位置にしっかりブラックのラインが入っています。
同系色のショートカーディガンの足し算でさらに女性らしくスタイルアップ。
小さな輝きが集まった花モチーフのネックレスとブラックのリボンサンダルをプラスすれば、甘すぎず華やかな骨格ウェーブコーデが完成します。
3）骨格ナチュラルさんに似合う服とコーデ
■骨格ナチュラルさんのファッションのポイント
＊イメージ：ラフな色香、カジュアル、リラックス、抜け感、こなれ感、自然体、モード、ハンサム、レイヤード
＊全身のシルエット：Aライン、Yライン
＊サイズ感：ゆったり、大きい、長い
＊生地感：厚手、硬め、ざっくり、ドライ、マット、洗いざらし、しわ加工
■骨格ナチュラルさんに似合うもの
＊素材：ざっくり感や風合いのある素材、天然素材、カジュアルな素材
リネン、コットン、ウール、フェルト、ブリティッシュツイード、コーデュロイ、使い込んだレザー・デニム、スエード、ガーゼ
＊柄：大きめ、エキゾチック、ラフ、色のコントラストが強すぎない、不規則柄・ペイズリー、ボタニカル、迷彩、ストライプ、ボーダー、アーガイル、タータン、エスニック
＊アイテム〈スカートよりパンツ、デニム〉
・トップス：ロー＆ミドルゲージのざっくりニット、首元にボリュームがあり開きが少ない、ドロップショルダー、ロングカーデ、タートル、トレーナー、フーディー、ビッグTシャツ、リネンシャツ、ドルマンスリーブ
・アウター：厚手、ゆったり、衿が大きめ、長め丈、絞りのないボックス型、デザイン性が高い、ポンチョ、ダッフル、ダウン
・パンツ：ロング丈、ワイド、ガウチョ、カーゴ、ダメージ・ヴィンテージ・ボーイフレンドデニム、足元にボリューム
・スカート：ひざ下～マキシ丈、レザー、ティアード・ギャザーなどのボリューム感、落ち感、タイトスカート
・ワンピース：ロング丈、個性派モード、布たっぷりのボリューム感、落ち感、
・バッグ：大きめ、キャンバストート、リュック、ボストン、フリンジ、クロコの型押し
・シューズ：重厚感、スクエアトゥ、チャンキーヒール、スニーカー、ムートンブーツ
・アクセサリー：キラキラ感がない、ゴツめ、ボリューミー、革アクセ、ネイティブ調バングル、アシンメトリー・変形などのモード、バロックパール、直線、ナチュラルなサンゴ・ターコイズ・シェル
・小物：ニット帽、個性的なデザインの幅広ベルト、キャンバス・メッシュ・革ベルト、メンズライクな時計
＊ブランド：MaxMara／RALPH LAUREN／MARGARET HOWELL／Ron Herman／BARNYARDSTORM／JOURNAL STANDARD
■骨格ナチュラルさんが気を付けたいこと
・肌見せをするとごつごつ感・フレーム感が強調されてたくましく見えがち
・ウエストでサイズを判断すると、骨盤や太ももがパツパツになりがち
・個性派デザインはカッコよく着こなすが、定番やベーシックだと垢抜けない印象に
・細かい柄や可愛い柄は、地味でパッとしない印象に
・タイト・コンパクトシルエットは、がっちり感を高めて体を大きく見せる
・ひざが見える丈は、足が貧相な印象に見えがち
・小物が小さく華奢だと、コーデ全体が寂しい印象になる
・キラキラ感、軽さ、繊細さ、ツヤ感・光沢感はなじみにくく浮きやすい
【骨格ナチュラル コーデ見本】
引用：https://www.mistore.jp/shopping/
【着用】アウター：ジレ GILET CAPUCHE COURT（A POINT ETC）
【着用】ワンピ－ス：ウールカシミヤオープンカラーワンピース（BLAMINK）
【着用】ブーツ：ロングブーツ WELT LONG 40（LAURENCE）
ドロップショルダーでボリューム感たっぷりのファーのジレ・コートは、まさにナチュラルさんにぴったりのモードな存在感。中に着た厚手ウールのシャツワンピースも、ストンとしたボックス型のゆったりシルエットでナチュラルさんの魅力を底上げしています。
シャツの襟元を立ててファーのフードと合わせた顔周りのボリューム感で、おしゃれ度もさらにアップ。大きめゴールドのイヤーカフと重めのロングブーツで全身バランスも完璧です。
各アイテムはビッグサイズかつカジュアルでありながら、ホワイトカラーや上質素材のMIXで重くなりすぎず、女性らしくきれいめなスタイルアップが叶っています。
【まとめ】
ファッションの基本の3要素は色・形・素材です。
骨格診断を行うと、そのうちの形と素材の2つについて、「似合う」がわかるようになります。
今まで洋服を着ていて「何だかパッとしない」「服に着られているかも」と感じていた人は、ぜひ骨格タイプの特徴を参考にコーデを組んでみてください。
自身の骨格タイプに沿って、取り入れたいポイント・避けるべきポイントを押さえて組んだコーデは、それだけで垢抜けた印象になります。
自分に似合うものが分かれば、無駄なお買い物も減りますね。
パーソナルカラー診断という、ファッションの3要素のうちの色が判明する診断も今話題です。
骨格診断と組み合わせると、より自分に合う服が分かるようになるので、そちらを受けてみるのもおすすめ。いろいろ試して、もっとおしゃれを楽しんでくださいね。
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