こんにちは!
バイヤーの羽下(haga)です。
おうち時間で映画やドラマなどの映像を沢山見る機会が増えたんではないでしょうか?
私も最近、週に3本は映画を見ています。特に、細田守さんの監督作品にハマってしまいました。
様々な名作アニメ映画を生み出している細田守さん。
数々のアニメーションのみならず、TVCMの監督も手がけています。時をかける少女、サマーウォーズ、未来のミライ…。
その中でも私は、「おおかみこどもの雨と雪」がお勧めです。
東京の郊外の大学に通う花(はな)は、おおかみの血を引く”おおかみおとこ”「彼」と恋に落ちるところから話はスタート。共に暮らし始めた2人の間に生まれてきた2人の子どもたちは、「人間とおおかみ」のふたつの顔を持つ、《おおかみこども》。
4人のつつましくも幸せな日々は、花の夫である”おおかみおとこ”の死によって突然奪われてしまいます。残された花は、「二人をちゃんと育てる」と心に誓い、子どもたちが将来「人間か、おおかみか」どちらを選ぶこともできるように、豊かな自然に囲まれた田舎町のおんぼろの古民家に移り住んで話は大きく展開していきます。
アニメーションという世界観での中で、二次元らしい設定と二次元らしからぬテーマを感じさせられる作品。気になる方はぜひご覧になってください。
さて、今回は「YOKE」についてお話しします。
YOKE/ヨーク とは?
2018AWシーズンに日本のファッションブランドとしてスタート。
ブランド名の”YOKE/ヨーク”は、『繋ぐ』『絆』『洋服の切り替え布』などの意味があります。
「モノがヒトをつなぎ、ヒトがヒトをつなぎ、ヒトがモノをつなぐ」
1着の服ができるまでには、先ほど述べた通り、原料選びから紡績、製織、染色、縫製、プレス、加工と多くの人が関わっています。
それらが「つながる」ことでできるものこそ洋服であり、その工程をしっかりと把握してつながっていくことをデザイナーの寺田典夫氏は重要視しています。
そして「作り手、消費者まで全ての人たち繋がっていって欲しい」という想い、コンセプトで人気を博しています。
「高級感・存在感・上品さを兼ね備えている」
「スタンダードに見えるが、ディティールに変化を付けられる」
隅々まで考えぬかれ行き届いたデザインは、コーディネートをワンランク上げてくれます。
そんな”YOKE”は、服好きを納得させる今もっとも勢いのあるブランドの一つです。
YOKEの名作「3WAYコートシリーズ」
ブランドスタートから人気を博した「バルカラー シェアコート」
バルカラーとは、元々「バルマカンコート」ともいい、イギリスの地名balmacaan+コートを合わせた造語になります。
第一ボタンを外して折り返した形をしている襟、ラグラン袖によるゆったりとしたシルエット、比翼仕立てになっているのが特徴。
日本ではステンカラーコートと定義されてますが、海外ではバルカラーコートと呼ばれるのが一般的。
コートのシルエットは、かなり大振りにし、大きく落ちるドロップショルダーと太い袖が特徴です。
ウエスト部分でファスナー着脱が出来るのが最大の特徴になっており、上はドリズラーJKT、下はラップスカートとして、着回せる3WAYの仕様にしています。
サイドに深くスリットを入れているので、コートを着たままパンツのポケットにアシストも出来、動いた時の動きも綺麗に動きます。ドットボタンもブラインドホックでモダンな印象にし全て隠しドットにしているので、キャップの嫌な主張は無くしています。
このコートは、チャンネル登録者数が4万5000人を超える、Youtuberの高島涼さんがYoutubeで紹介したところ、20代前後の若年層を中心に人気が急騰。
この“バルカラー シェアコート”は販売後に即完売となり、店舗での購入が難しくなる事態になりました。
20SSリリース「デタッチャブル ダスターコート」
YOKEが得意とするデタッチャブル仕様のコート。
素材は、経糸にナイロン・緯糸にコットンの高密度に織り込まれた平織素材を採用。
ナイロンの強度とコットンの粗野感でカジュアルな印象を持たせ、軽量でシワになりにくく、洗濯も可能でデイリーに活用頂けます。
ダスターコートをベースに様々な着回しが出来るよう、取り外し可能なデタッチャブル仕様にしてあります。着丈の短い上部を取り外してノースリーブコートとしてや、上部のみをブルゾンとして羽織ったり、バラバラでの着用も◎。
一つのコートで、ここまで多種多様なコーディネートに使えるのは凄い…。
素材からパターンに至るまで計算しつくされたアイテムは、YOKEならでは。
シンプルながらも、男女問わず着用できるよう、さまざまな工夫が凝らされた一着です。
”つながりの重要性”
YOKEの「作り手、消費者まで全ての人たちが繋がっていって欲しい」という想い。
本来出会えるはずのない人同士が、ブランドを通して、結びつけ、絆を持たせる。
素晴らしいコンセプトだと思いませんか?
(急に話が大きくなりますが)これからの時代、”つながり”がとても大事になってくるキーワードになっていくことでしょう。
コロナ感染症の流行により、どこ行くにもマスクをし、ソーシャルディスタンスを意識した生活。
ツイッターやマスメディアによる、過剰な報道や炎上で沢山の著名人が姿を消す状況。
想定外の状況、ストレスの発散場所の変化…。コミュニケーションも大きく変わっています。
共通して言えるのは、人の温度感が感じにくくなってきているということです。
でも人間は、「温度感を大切にしたい」と心のどこかで思っています。
温度感を感じなくて良ければ、オンラインでの飲み会が大きく取り上げられる事も無かったでしょう。
温度感を感じなくて良ければ、他人のツイッター投稿に共感し、リツイートなんてしなくていいはずです。
“人と人とのつながりは、不安定な時代に目に見えない力をくれるということ”
誰しも、1人で生きていくなんてことは出来ません。どんな形であれ、自分という人間を認めて欲しいでしょう。認められるには、誰かのために役に立ったり、誰かの心情を理解することが重要です。
だからこそ、一人一人が自分の出来る事を考え、人に心を寄り添うこと。
”人の温度感”はそうやって生まれていくのではないでしょうか。
“YOKE”は、私たちに大切なことに気付かせてくれたブランドでもあります。
私たち7yorku familiarもヒト⇆モノをつないでいくお手伝いをしていきたい。
そんな想いで、日々発信を続けていきたいと思います。
では今日はこれにて。
「目は冷たいのに身体は暖かい」長野の冬の香り