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こんにちは!
バイヤーの羽下(haga)です。

私ごとですが最近、読書にハマっています。
新型コロナウイルス感染症に伴い、「おうち時間」が増えたこともあってか、3月~8月までに15冊読み終えました。
30歳という節目で、細胞レベルで新しい情報や教養を求めているのか…。(笑)

そんな私が最近読んだ本で、印象に残っているのは松下幸之助さんの「道をひらく」。


松下幸之助氏は、日本を代表する企業”パナソニック”の創業者で「経営の神様」と言われた人物です。
創業100年、社員27万人以上のパナソニック…会社を一代で築いた松下幸之助さんは、多くの書籍を後世に残しています。

そんな松下幸之助氏が、ビジネス雑誌”PHP”に連載していたエッセイをまとめた一冊。
数ある松下氏の書籍の中で、「日本一のビジネス書」というレビューが多々あるくらいの名作です。

特に私がこの作品の中で一番心に響いた言葉が、
「人生にはよいこともわるいこともあるけれど、心を閉ざしてはいけない、素直に謙虚に心をひらいていきなさい」

生きていれば楽しいことより、嫌なことの方が沢山です。そんな辛いときだからこそ、利己主義になったり、心を閉ざさずに、周りの人たちと心を通わせていくことの重要性に気づくことができました。←何があったんだ(笑)

読むとき、読む状況によっても変わると思いますが、仕事や人間関係に悩んだ時、何かしら勇気付けられる、心が救われる作品です。
気になる方はぜひご一読を。

さて、今回は“コンセプトの重要性”についてです。

そもそもコンセプトとは?

あなたは、モノやサービスを購入・利用するときに、どんな「基準」で選んでいますか?

機能性や価格、デザインなどを重視することはもっともですが、価格、機能性、デザインが近しいものが複数あった場合はどうでしょう。
きっと「より良いものを選びたい!」と考えるのが当然ですよね。

「自分で選んでモノを買う」という行為は私たち日常の楽しみのひとつですが、選択肢が多くなると、それは「ストレス」に変わってしまいがち。
そんな時に手助けとなるのが「コンセプト」です。

「コンセプト」とは、物事を選ぶときの一貫した考え方、基準のことです。
コンセプトを決めるときは、「目的」と「条件」を明確にする必要があります。

例えば、「心地よい豊かな暮らしを送る」を目的にしましょう。
そこから目的を達成するには、暮らしを構成する衣食住の中で細かく項目を棲み分け、どんな条件を満たすとこの目的を達成できるのか条件を考えます。

好みのデザインか? 機能性はどうか? 長く愛用できるか?
どこで作られたものか? ライフスタイルに合っているか?

この目的や条件に対して、コンセプトを設定するのであれば「自分が使っていて心を満たしてくれるアイテムを揃える」となります。
ここまで考えておく事で、「心地よい豊かな暮らしを送る」という目的を実現できるイメージが出来ますよね?

コンセプトを基に物事を決定していく事で、どうすべきかがハッキリし、選択をすることが短時間で、容易に出来るようになります。
そして日常生活の中でコンセプトを持つ利点は、自分で決めたことを実現させていく楽しさを経験できるということです。

ついついモノが溢れてしまい、使っていないものが溜まっていく。
使っていても、喜びや快適さを感じられていない。

そんな方はぜひ、コンセプトを一度決めてみてください。

コンセプトがあるからこそ、「理想・想い」は実現する

日々の行動、自分の人生、仕事において…コンセプトを持つことは、何にでも当てはめ考える事が出来るんです。

心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。

これは、心理学者の偉人ウィリアム・ジェームズの言葉です。
この言葉の心=目的、理想と捉えると共感できませんか?


きちんと目的を考え、コンセプトが決まっていれば、自ずとやるべきことが明確になり、自然と必要な情報が集まってきます。
情報が集まれば「何をすればいいか?」から、「どうすれば効率的になるのか?」というように思考が変わります。
思考が変われば、日々のやるべき行動やルーティンも変わっていきます。そして、現実も変わってい来ます。

また、コンセプトをきちんと決めておけば、「思わぬチャンス」が舞い込んできた時、「周囲の協力を得たい!」と思った時にも、すぐに具体的に何を必要としているのかを上手く伝えられるので、理想への実現に近づいていくでしょう。

魅力がある企業、店舗のみが生き残る時代

ビジネスを軌道にのせることにおいても、コンセプトによってうまくいくか大きく左右されます。

昨今、業界問わず各企業の生き残りが厳しい状態になってきました。
アパレル業界では、この2、3年で大手のファッションメーカーの倒産、老舗百貨店の閉館、セレクトショップの退店が続いています。

こんなアパレル業界の実情からも伺えるように、「大手の成功を真似していればOK」なんてことはあり得ません。

大多数の企業、店舗が「次はチャットサービスだ!」「次はyoutubeだ!」などと、すでに大手が陳腐化したツールを使い模索ばかりをします。勿論、郷に入れば郷に従うことも重要です。

しかしそれだけではなく、自分たちのコンセプトを明確にし、ターゲットとする方に伝えたい魅力を考えて、独自の手法を生み出していくべきではないでしょうか。

それこそが「このお店を利用したい!」という他社との差別化につながるはずです。

私たちが、お客様に愛して貰える、信用をして貰えるアカウントになるために。
お客様の商品への想いを共感し、次の方に繋いでいくこと、ファッションと真摯に向き合い細やかな知識、感性を磨いていくこと。

そんな想いを忘れず、お客様にとっての特別な存在になっていきます。
では今日はこれにて。

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