考える「モノ消費」から「コト消費」

こんにちは!
バイヤーの羽下(haga)です。

最近の休日は、家にこもりっぱなしの私。
あまりしたことない文化にも挑戦をし始めました。

その一つが、結婚した友人との”オンライン飲み会”。

オンラインのいいところは、「短時間でサクッとお互いの気持ち次第で終了できる」と思っていました。
ただ家でリラックスしながら、想い出話、奥さんとのなれそめ、最近の仕事の話など…気づいたら3時間半の時間が経過(笑)


ウイスキーも未開封から、半分まで量が減っていました。
自分には向いていないかもとイメージしていましたが…これから定期的に開催しそうです。

さて今回は、私も最近深く考えている世の中の消費動向についてです。

消費者動向の大きい変換機に突入

「モノ消費」から「コト消費」へ。

ここ5、6年でよく耳なじみある言葉になりました。どの業種でも「コト消費」を意識して仕掛けを作らないと、厳しい時代になりました。
アパレル業界ではようやく「コト消費」に対応できるブランドが増えはじめた時期に、「新型コロナウイルス感染症」の流行で苦境に立たされています。

多くの企業が外出自粛を呼びかけ、出かける場所、出かけるきっかけが減ってる中、消費者は勢いや雰囲気で購買をしたりはせず、「無駄使いはしたくない」「確実によいものを買いたい」と考える方も少なくありません。

そんな厳しい時代だからこそ、「自分たちが利用して貰いたいターゲットとなるお客様に、どうすれば選んでもらうことが出来るのか」最近はそんなことを日々考えています。←真面目な話になり過ぎてスイマセン(笑)

そんな中、大手ECショッピングサイトで“ライブコマース”を開始しています。
ライブコマースとはライブ配信とECを組み合わせた新しい販売形態で、ライブ配信に参加したユーザーがすぐに購入できる仕組みとなっています。

ちなみに大手ECショッピングサイトの「ZOZOTOWN」は、インフルエンサーや著名人を起用したライブコマース機能「ショッピングLIVE」を展開し、サイトで販売している商品を紹介。

「ショッピングLIVE」は、出店ストアが配信している商品説明のライブ動画を、アプリ、パソコン(ブラウザー版)で視聴できる無料サービス。
番組枠は30分で配信で、1回の配信で最大10商品まで販売できるというサービスらしい…最先端すぎる。

「わざわざ店舗に行かなくてもユーザーの疑問にリアルタイムで返答できる」
「購入までの流れが数タップ、数クリックでスムーズに出来、購買意欲が削がれることなく楽しめる」

「新型コロナウイルス感染症」の終息が見えない時代に、実店舗での接客×ECサイトで簡単に購入サービスは確かに魅力的。
若い世代やネット情報にに明るい人には、浸透していきそうです。

ブランディングの見直しが重要に

ただライブコマースのサービスを利用する人の割合より、まだ実店舗の利用やECサイトでの購入が主流なのは事実。

ではこれからの時代、お客様は何を意識し、何をもって消費をしようと決断するか。

飲食業界ではテイクアウト、Uber Eatsの文化が浸透しています。都心部、中心地では利用しやすい環境ですが、地方では中々デリバリー、テイクアウトビジネスを主にして経営をしていけるお店は少ないでしょう。

では実店舗の運営では何が重要になってくるのか?
「安心して飲食できる環境か」が大きなウエイトを占めることになると思います。

クリンリネス、衛生管理はもちろんですが、コロナウイルス感染症対策をいかに店内でお客様に理解できるレベルで取り組んでいるか。
店員の身だしなみや態度、飛沫防止用パーテーション、常時の空気清浄、一定間隔をあけた配席、内装からPOPの貼り方まで、客はトータルで店を判断しています。

そういったブランディングを欠く飲食店は、淘汰されてしまいます。

ではアパレル業界では何が重要なのか。

それは「情緒的便益、機能的便益に振り切ったブランディングをするか」ということです。

情緒的便益とは、「このブランドのアイテムを買うとき、〇〇〇を感じる」と思わせる便益のことです。
例えば、このアクセサリーを身に付けると品格が上がる、この服を身に着けたときにタフになった気分になるなど。
漠然としてはいるが、気分を上げる、気持ちを高めてくれるかどうかを大切にする考え方です。

一方、機能的便益とは何のことか。
機能的便益とは、「コストパフォーマンスに優れているから魅力的に感じる」と思わせる便益のこと。
デザイン性の高い服よりも見た目はシンプルでもシーン問わずに着られる服、流行や季節感が反映されたデザインの服よりも、シーズンレスにより長く着られる服。
合理的かつ、外面よりも内側の中身が大切にする考え方です。

服や雑貨はネットでの購入が容易にでき、店舗での通販も当たり前になってきました。
だからこそ、この二つのどちらにカテゴライズされるのかをきちんと理解して、ブランディング、プロモーションをしていく必要があるのです。

新型コロナの時代にブランディングを考えている余裕はないという声もよく聞かれます。
しかし、余裕がないこんな時だからこそ地に足を付けてマーケティングをし、競合他社に勝ち抜かなければいけません。

「対応できていない=理解できていない、気づけていない」ということ。

明確なコンセプトを持ち、自分たちの立ち位置を理解すること。
ターゲットとなる顧客とどんな方法で繋がり、いかに選んでもらいやすくするかを考え、行動し続けること。

消費者と時代に合わせたブランディング。
私たちも常に次の一手を考え、お客様に喜んでいただけるサービスを提供していきます。

では今日はこれにて。

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