そっくり化学繊維の違いは?ナイロンVSポリエステル

 

お洋服はもちろんのこと、バッグ、カーテンなど
身の回りで多く使われている化学繊維。

ポリエステルは化学繊維の中で最も生産量が多く、
それに続いて生産されているのがナイロンです。

どちらも石油を原料として作られていて、
肌触りも生地の見た目も似ているナイロンとポリエステル。

今回はそれぞれにどのような違いがあるのかをご紹介します。

化学繊維

 

ナイロン

ナイロンは世界で初めて作られた合成繊維です。
合成繊維とは、”化学繊維”というカテゴリに分類されるうちの1つで
合成繊維の他に半合成繊維、再生繊維、無機繊維が存在します。

実は”ナイロン(nylon)”というのはアメリカのデュポン社によって作られた商標名。
正式にはポリアミドと言います。
デュポン社のストッキング用の繊維として用いられ、
「伝線しない」を意味する「no run」に由来する名前だと言われています。

 

ナイロンの特徴

・シルクに似せた合成繊維なので肌触りがなめらか
・吸湿性があり、肌着やストッキングなど肌に密着するものに使われることが多い
・とても弾力性があり、摩擦に強い
・シワになりにくく型崩れしにくい
・カビや害虫に強い
・油、海水、薬品に強い(耐アルカリ性)ので洗濯しやすい

 

ナイロンのデメリット

・日光により変色したり、劣化しやすい
・熱に弱い
・静電気が起きやすい

 

ストッキング

 

ポリエステル

ポリエステルはイギリスのキャリコプリンターズ社が開発し、
ナイロンを開発したデュポン社が特許を取得して工業生産化されました。

 

ポリエステルの特徴

・コットンに似せた合成繊維なのでコシがある
・フリース素材や洋服の裏地などにも使われることが多い
・吸湿性が低いので早く乾く
・シワになりにくく型崩れしにくい
・衝撃に強く高温にも耐えられる
・洗濯による伸び縮みが少ない
・カビや害虫に強い
・薬品に強い(耐酸性)

 

ポリエステルのデメリット

・毛玉が出来やすい
・吸湿性が低いので汗などの汚れが生地に残りやすい
・静電気が起きやすい

 

ポリエステル

 

共通点の多い2つの繊維。
似た者同士ですがなぜポリエステルのほうが生産量が多いかというと
ナイロンのほうが原価が高いのです。
そのためポリエステルの方が多く流通しています。

 

見分け方はあるの?

残念ながら見た目から見分けることはかなり難しいです。
目で見分けるためには燃焼テストを行い、燃え方などを見ないとわからないほど。(なんと…)
ただし、ナイロンのほうがポリエステルよりも柔らかくなめらかな手触りとなっていますので
その道のプロの方であれば感触で判断することは出来るかもしれません。

 

結局、どっちのほうが優れているの?

どちらも合成繊維なので、コットンなどの他の素材を混ぜて
様々な状態に変化することが出来るため
素材本来の性質をそのまま比較することは難しいですが
下記のように用途によって優劣を付けることはできます。

 

軽さ

ナイロンもポリエステルも両方軽いという特徴がありますが
厳密に言うのであれば、より軽いのはナイロンです。
登山用のリュックや靴など、軽さが重視される製品にも重宝されています。

 

強度

引っ張ることに対する強度は、繊維が伸びやすいナイロンに分がありますが、
変形のしにくさや衝撃、熱に対する強度はポリエステルのほうが強いでしょう。
耐久性はどちらもそれぞれ優れているため、優劣をつけることは難しいですね。

 

摩擦

摩擦特性はナイロンのほうが優れていると言えます。
耐磨耗性が要求される製品にはナイロン生地が使われるほど。
ポリエステルも摩耗には強いのですが、表面に毛玉が出来やすいという弱点があります。

 

害虫について

衣類に付く害虫はウールやシルクなどの動物繊維が好物なので
ナイロンやポリエステルなどの化学繊維は害虫の被害にあいにくい性質を持っています。
ただし、お洋服に虫が好む汗汚れや皮脂が残っていると、
食べられてしまう可能性がありますので化学繊維であっても注意は必要ですよ。

 

糸

 

似ているけれどちょっと違う。ナイロンとポリエステル。
素材としての性能はナイロンの方が上のようですが
好みや用途にもよりますので
繊維それぞれの、機能の違いや特徴を知ることによって
お取り扱い方法や、お買い物にお役立て頂ければ幸いです。

 

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。
PAGE TOP