毎日同じものを食べることには抵抗が薄いタイプである。
だがしかし、毎日同じものを着ることには抵抗がある。
そんな私が今、毎日でも着たいもの。
HYKEのウェアだ。
HYKEのこだわり
HYKEは素材や縫製に強いこだわりがある。
「1度着てダメになってしまうものは作らない。作りたくない。」
これはまだブランドが“green”だったころ、ドキュメンタリー番組-情熱大陸に出演したデザイナー大出氏の言葉。
その後、出産・育児に専念するためブランドを休止したことにも潔さを感じて、かっこいい人だなと思った。
もう一人のデザイナー吉原氏は「プロの技術もデザインのひとつ」だと言う。
アイテムにより工場を分ける。専門分野へお願いをすることにより、同じパターンでも仕上がりが全く違う。
どういう工場にお願いしてどういう仕上げにするか、というところまでをデザインとして考えているのだそう。
実家が縫製工場営んでいた大出氏と共にあるからこそ、かもしれないが、素材の魅力や雰囲気を最も伝えられるよう、丁寧に気を使って作り上げられていることがHYKEのアイテムからはいつも感じられるのだ。
HYKEのカラー
ブランドは2021AWでスタートから8年となり、シーズンを追うごとに進化するHYKEのコレクションは現代モードの代表と言っても過言でないだろう。
ミリタリーとワーク、エレガントとクラシックの融合。カラー展開もミリタリーを基調とするためアースカラーが主流。個人的にはOlive Drab(オリーブドラブ)とKhaki(カーキ)のカラーがHYKEらしくてよい。
特に日本では混同されがちな2色だが、オリーブドラブは〈軍隊の緑色〉ともいわれ、オリーブのように暗い緑色がそれにあたり、カーキは本来持つ意味〈土埃〉のような黄土色に近い色味だ。
これが、不思議と上品で洗練されたイメージを作るのだから匠の技としか言いようがない。
ベーシックラインはミニマルを貫いたデザインが心地よく、加えて毎シーズン機能素材や一癖あるディテールでアップデートを提案。
プリーツデザインやボリュームスリーブ、裾や袖のスリット、ウエストマーク等で、マニッシュなムードにに女性らしさを添えてくれる。
今季はジャケットやニットの袖の内側を開いたアームスリット入りのアイテムに注目したい。
ケープのように美しくなびく形状は非常に興味深く、開放感がある。
このデザインは、先日公開された2022SSのMOVIEでも見て取れるように、さらに多くのアイテムで展開されていくようだ。
HYKEとコラボ
『HYKEといえばコラボレーション』でもある。
“adidas Originals(アディダスオリジナルス)”“MACKINTOSH(マッキントッシュ)”“THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)”“JULIUS TART OPTICAL(ジュリアスタートオプティカル)”“THREE(スリー)”など数々のブランドと手を取り合ってきた。
2022SSは3ブランドとのコラボを展開。
2017年から継続してコラボレーションを続ける“beautiful shoes×HYKE(ビューティフルシューズ×ハイク)”、
翌年2018年からの“CHACOLI×HYKE(チャコリ×ハイク)”、そして初登場の“PORTER×HYKE(ポーター×ハイク)”。
両ブランド名が入ったネームタグが付いたデザインで、TANKER(タンカー)シリーズの2WAY HELMET BAG、ほかにもバリエーションがあるようだ。これは見逃せない。
出典:fashionsnap
ウェア、シューズ、バッグまで。2022SSもトータルで期待の展開!
しばらくは、毎日HYKEが続くかもしれない……
HYKE/ハイク
デザイナーは吉原秀明・大出由紀子 夫妻
1969年東京と群馬で生まれる。1998年にグリーン(GREEN)を立ち上げるが、2009年春夏シーズンで活動を休止。2013年秋冬シーズンより新ブランド、ハイク(HYKE)を立ち上げ、活動を再開する。ブランドのコンセプトは、「Heritage And Revolution(服飾の歴史、遺産を自らの感性で独自に進化させる)」。
≫HYKE WEB SITE
コラボ先、PORTERのお話
“PORTER(ポーター)”ほどコラボ相手に引っ張りだこのバッグブランドも、そうはないだろう。
吉田カバンさんの安心感は、何気にすごいもんなぁ…。
職人さんが魂込めて一針ずつ手縫いする「一針入魂」をテーマにした確かなものづくり、一貫したメイド・イン・ジャパンへのこだわり!
私も、実は好きなのです。今の手持ちには、“BLAMINK(ブラミンク)”とのコラボトート&ポーチくらいしかないけど。
ちなみに“sacai(サカイ)”や“MARNI(マルニ)”はポーターコラボの常連さん。
歴代のパートナーは数えきれないほどになりますが、リストには“COMME des GARÇONS(コムデギャルソン)”や“Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)”といったモードの先端ブランドも名を連ねている。
さらにファッションブランド以外にも、映画や有名キャラクター、時計やメガネ、シューズブランドとのコラボアイテムもあり。“FENDI×PORTER(フェンディ×ポーター)”がピーカブーを作ったことも。
ラグジュアリーブランドから日用品まで、いつも私たちを楽しませてくれる。
≫吉田カバン
「目は冷たいのに身体は暖かい」長野の冬の香り